大野図書館で池波宗太郎の時代暗黒小説集『夢の茶屋』を借りて読んだ。この冊子は立風書房の「池波正太郎短編コレクション」の中の1冊である。この本には『殺』、『縄張り』、『顔』、『罪』、『夢の茶屋』、『女毒』、『男の毒』、『強請』、『殺しの掟』の9編の短編が掲載されている。この内『夢の茶屋』、『殺しの掟』は、文庫版『殺しの掟』に掲載されていた。先日来、池波正太郎の暗黒時代小説を読み続けている。解説の常盤新平は「池波さんが見事なストーリーテラーであることはいうをまたない。短編小説の名手である。一つには、池波さんの作品に『うるおいと余裕』を求めてきた。池波さんの小説にはそれがある。池波さん自身、『人間が暮らしていくためには、人間の住む場所に、うつおいと余裕がなくてはねえ……』と語っている」と書いたが、暗黒の江戸を描いても単なる殺伐として殺人事件を描くのではなく、人情というか人間の心の動きというかを書きこんでいるところが素晴らしと思う。
4月16日。おはようがんす。昨日は午前中は雨で外仕事もならず、PC前で支持約束のデーターを入れたり、民報定期号の編集をしたりして過ごす。そして、午後と夜に会議があったので、ついに汗をかく場面がなく欲求不満気味だ。
今朝妻は塩サバを焼き、コマツナの辛し和え、サラダ、出来合いのイカ天といっしょに煮物をつくった。同居している妻の父(私にとっては義父)は、認知症がはっきりしてきており、久慈広域連合の審査で「介護2」の介護度がついた。ディーサービスなどが利用できるようだが、果たして行くものかどうかが疑問である。この義父が「煮物」のようなもには食いつくので、用意しておく気になったようだ。認知症の人とのかかわり方は、この間まで「しんぶん赤旗」日曜版に掲載された記事が役に立つと思う。おすすめである。