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M.Y 写真工房 旬

写真撮影会のスケジュール案内。
山口益路のフォトライブラリー。

ピント益路って何?

2009-06-28 00:01:00 | むだ話
「ピントますじってどうゆう意味ですか?」と時々撮影会で質問されます。
今日はその名前の由来を話しましょう。
それは、暇はあるけど仕事が無かった駆け出しの頃の事ですです。
スポーツ写真はピントが命と信じていました。今のようにオートフォーカスが無い時代ですから、ピント合わせには訓練が要りました。で、その訓練をやりました。
先ず初めは、歩道橋の上から、向かってくる車を狙います。レンズは300mmに2倍のテレコンを着けて600mm。訓練だからフィルムは入れずに空シャッターを切ります。向かって来る車に、必死にピントを合せようと手を回します。
3日目に警官がやって来て「何をやってるんだ?」という事になって止めました。
次は西日暮里駅で、出入りする電車をねらいました。
毎日ではないけれど、2ヶ月ほど続けました。
ここで、一方向の動きにはほぼ合わせられるようになりました。
次に行ったのが上野動物園。飛び跳ねる小ザル達、泳ぎ回るペンギンにアシカ。
練習相手がいっぱいいました。
ここはかなり通いました。サルの固体識別が出来る程になりました。
7-8ヶ月の特訓のお陰で、ピント合わせには絶対の自信が持てる様になりました。
そして、メジャーデビューをしたのが‘83年12月、文藝春秋の「ナンバー」というスポーツ誌です。
2ヶ月間ラグビーを撮ったのですが、決定的瞬間を毛穴が見える位のピントで撮って来る。
と言うことで、付いた名前が「ピント益路」・・・。
けったいな名前ですが、職人技を認められたと僕は誇りに思いました。
ま、これが「ピント益路」の由来です。

今日の写真は駆け出しの頃ではなく、食える様になった時、当時の最新機材を揃えた時の機材に慣れる為の練習写真です。
動物園には練習材料がいっぱいあります。






小ザルの戯れ



原子力潜水艦?
いやペンギン


小人カバ
バカじゃない

撮影:1994年
EOS1-HS EF400mmF2,8L エクステンダー2X
プロビア