梅雨入りした頃、山に登りたい僕は、地図を広げて計画を練りました。
「日本百名山」「関東百名山」。
ウォー。ここも行きたい。あそこも登りたい。
ウーン。どこがいい。
そして、決定したのが土地勘のある日光連山。
霧降高原ー赤薙山ー女峰山ー(非難小屋泊まり)ー子真名子山ー大真名子山ー志津乗り越えー三本松。
途中までは、5月に赤薙山に登って、その後時間が足りなくて降りてきたコースです。
何と言っても頂上下の無人の非難小屋泊まりがポイントです。
日帰りの山登りしかしない僕としては、1泊二日の縦走は大計画です。
ワクワクしました。
2400mの山の上から景色を撮って、夕焼け撮って、星空撮って、朝焼け撮って。
「タマラナイゼー」と思いました。
いや、本当にタマラナイゼーッ。
それから、準備を始めました。
ところが、準備を始めたら足りない物ばかりです。
日帰り山行しかしないので、寝袋(シュラフ)有りません。
マット有りません。
飯を作るバーナー有りません。
2000mを越えると、夏でも夜中は10℃以下になるから着る物が要ります。
何やかやと荷物が増えて、この全てが入る、リュック有りません。
登山用品店で、必要な品々を見ると、どれもこれも目を剥く値段です。
ただでさえ、僕の山登りを心配して良い顔しない女房が、
このご時世に、こんな出費を認めるわけが有りません。
強引に全部揃えると、家を出て行きます。
「アーキラーメ マショー」
家内円満が第一です。
日帰りで登ってる分には、そんなに心配もしないでしょう。
当分、日帰り登山を続けます。
クスン。
アー。アーキラーメッ マショーッ。
山登りオヤジ
でも、もっとリーズナブルな方法を密かに探してる。