熱帯魚 ４ 最終回

                                                傑作！労作！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　熱帯魚シリーズ。　今日が最後です。　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　「癒せる水の空間」を造っていた、僕の最高傑作です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　この緑は「リシア」と言って、本来は浮き草です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　それを、ネットに入れたり、石に括り付けたりして、底に沈めます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　強めの照明と、二酸化炭素を与えるとドンドン伸びて、芝生のようになります。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　熱帯魚店では、この草、５ｘ５ｃｍ位の面積でで１,０００円します

　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ほうれん草」がどれだけ買えるのよッ　と言う、女房の抗議は一先ず無視です　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　この水槽の底面積は９０ｘ４５ｃｍで、一度に全部揃えると、２０万円以上

　　　　　　　　　　　　　　　　　　そこで、２,０００円分だけ買って来て、これを栽培して増やしながら、ひと月かけて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　完成させました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　夜、部屋の電気を消して、この景色を眺めながら、酒を飲むのが好きでした



　　　　　　　　　　　　　　　　　　去年の震災の何年か前、東京で震度５弱の地震がありました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　この大型水槽が、台と共にグラグラと揺れました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　必死で支えましたが、ザップンザップンと水が溢れ出し、床は水浸し。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　コンセントも濡れて、火花が出ました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　たまたま家に居たから良かったけど、これは大事故につながる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　と言うわけで、泣く泣くこの趣味のいい趣味を諦めました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　熱帯魚と水草の趣味は２０年程続きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ただ、写真家の、「綺麗な物は写真に写す。」と言う本能に目覚めたのは、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　最後の１年余です。

                                        １８年余は、ただただ酒の肴でした

　　　　　　　　　　　　　　　　　　綺麗な魚と水草と、癒される水槽を写真に撮ったのは、ほんの僅か

　　　　　　　　　　　　　　　　　　勿体無い！残念
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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