以前にここやここでも話題にしてきた、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの映画「ひまわり」を見てきました。この映画をボクが初めて映画館で見たのは中学生か高校生の頃ですから、約半世紀ぶりくらいということになります。きっとテレビ放送では何度か見ているんだろうと思いますが。
上映会場のアオーレ長岡(交流ホール)には、ボクら世代の方たちだけでなく結構若い世代の方もいらっしゃって、「戦争」や「ウクライナ」への関心の高さがうかがえました。
「どこまでも広がるウクライナのひまわり畑」の映像は圧巻でした。それにあのヘンリー・マンシーニの哀愁を帯びたメロディが被ります。映画では随所にこのメロディが効果的に使われていました。美しいひまわり畑の下には、第二次大戦で亡くなった無数の兵士や民衆たちの死体が埋まっているということが、現在のロシアのウクライナ侵攻も想起させて胸が締め付けられました。丘の上にどこまでも続く墓標の映像や、映画の中に挿入されている戦争の実写映像も、心に響きました。
なぜ人間は「戦争」という悲劇を繰り返すのでしょう?会場に足を運んで映画を鑑賞した全ての人たちが、その想いを抱いたのではないかと思います。ボクたちの後ろの席の老婦人は、上映中に何度も嗚咽を続けていらっしゃいました。胸に込み上げてくる感情(もしかしたら自身の思い出も重なっていたのかもしれません)を抑えられなかったのでしょうね。
会場の入り口では、映画のパンフレットの販売やウクライナへの義援金の募金に、多くの方々が参加していました。
いい映画は、時が経っても色褪せませんね。映画を見ながらいろいろなことを考え、とても「いい時間」を過ごすことができました。