タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

生で演劇を鑑賞!「いびしない愛」

2024年10月20日 | 読みました!見ました!

妻と2人で、長岡リリックホールで上演された「いびしない愛」を鑑賞してきました。この「いびしない愛」という戯曲は、第26回劇作家協会新人戯曲賞を受賞した作品だそうです。

と言ってもボクら夫婦には演劇鑑賞などという高尚な趣味はなく、生で演劇鑑賞をするのなんて、子どもたちが小さい頃に「劇団四季」を親子で見に行って以来です。そんなボクらがなぜこの演劇のチケットを買ったかということについては、こちら↙️の記事をお読みくださいね。

 

いびしない愛 - タケ・タケ・エヴリバディ!

以前にブログで、四国の方言「いびしい」について書いたことがありました。うちの妻が愛媛県の南予地方の出身で、その独特のニュアンスをもつ方言について熱く語るんですよ...

goo blog

 

そうなんです。この演劇の題名「いびしない愛」に使われている幡多弁(はたべん)に誘われたんですよ。題名にある「いびしない」→「いびしい」は、わが家では時々話題なる幡多弁なんです。

あっ「幡多弁(はたべん)」というのは、高知県西部の幡多地域で話されている方言で、四国方言の一種です。愛媛県南部の宇和島方言とともに渭南(いなん)方言または四国西南部方言とも呼ばれています。実は妻は愛媛県と高知県の県境にある辺境な地域の出身で、まさにこの演劇「いびしない愛」の舞台からすぐの地域が故郷なんですよ。

コロナ禍の真っ最中、不振にあえぐ高知県の小さな宗田節(そうだ節:ソウダカツオの鰹節)製造工場にある事務所。物語はそこに泥棒が忍びこむことから始まります。まず何と言っても、舞台の美術が素晴らしいです。トタンの壁、建築がまさにそこにある感じ。物語のキーになる「扉」もよかったですね。、劇のテーマとしては「居場所」とか「生き方」とかなんでしょうね。姉妹の生き方(手に障害がある優秀な姉、姉にコンプレックスのある妹)、泥棒の生き方、障害のある老従業員の生き方、ローンを組むことを生きる力につなげる若い従業員の生き方…。そして彼らが生きていく居場所…。見ているボクたちにいろいろ考えさせる演出は、演劇ならではものでした。

そして何と言っても「幡多弁(はたべん)」です。「ずつない」「いぬるか」「しわい」「もんた」「びったれが」「がいにせんとって」そして「いびしない」。まぁ流れの中からニュアンスは十分伝わりましたので、ボクも問題なく演劇の世界に入っていけました。だけど生まれ故郷の言葉で演じられた劇を見た妻は、「完璧に全部理解できたわ」と満足そうでした。そして「久しぶりに故郷の言葉にどっぷり浸かった気がするわ」と申しておりました。いやぁ〜妻がそんな風に感じてくれたこともヨカッタですよ。

今月は「ルヴァンカップ準決勝」だったり、「瀧川鯉津独演会」だったり、今回の「いびしない愛」だったり、「ホンモノを生で見る」という貴重な経験を何度もさせてもらいとても満足しています。そして、「映画」もいいけれど、「演劇の生の魅力」もいいものだなぁ…って再認識しました。実は来週もう1回、「生の演劇」を観る機会をいただいているんですよ。これも楽しみにしています。それについては、また来週以降にでもブログの記事にしたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする