VEZELの山道走行のテストに選んだルートは三好市の県道44号。桟敷峠・深渕森林公園・落合峠へと至るお気に入りのルートである。
6時に出発し、いつものようにコンビニで朝・昼食を調達して県道44号に入ったのは7時20分。桟敷峠へと登る山道でも、パワー不足は感じない。VEZELに乗り換えて最大の不安は、1500ccエンジンのパワー不足だったので、安心した。モーターのパワーが加わってむしろトルクがアップしたように感じる。車体も軽く感じて走りやすい。
7時43分に桟敷峠を越え、松尾ダム湖へ下りていく。ダム湖に流れ込む流れにある滝は、木々に覆われ接近するのも大変そうだ。今回はスルーして深渕森林公園を通過して桜滝へ。
久しぶりに訪れた桜滝も、周辺の木々に覆われ一部しか見えない。この時期に訪れるのは初めてだった。滝前に下りるほどの気力もないので、今日はこの滝もスルー。
落合峠を越えるときにメーターを確認すると、今日の燃費は13km台にまで落ちていた。落合峠を通過し、アオバイの滝を見ようとしたが、こちらは完全に木々に覆われ全く見えない。
少し下ったところで車を停める。今日の目的は「クモノさんの滝」。変わった名のこの滝は、竹野さん・桂さんのHPにもなかったのだが、何度も通過しているうちに、滝がありそうだと桂さんに連絡したところ、桂さんが調査してくれ、HPにアップする前にレポートをいただいた。
以前訪問した時の記憶では、アプローチは割と容易だったと思うので、ザックを背負い谷へと降りていく。今回の新兵器は「野鳥の会」のショッピングサイトで購入した長靴。軽量で折りたたんで携帯できるということで購入したものだが、履いてみるとぴったりフィットして歩きやすい。
谷間で降りて、発電用の取水堤を越え、滝のある沢へと踏み込む。踏み込んでから、前回来た時のことがだんだんと思いだされ、ほとんど踏み跡もない藪へと踏み入る気力が萎えてくる。長靴履きのおかげで流れにはいることもできるので、何とか気力を保ちながら、上流へと進む。
砂防堤を2つ越えて間もなく、支流が合流し、その向こうに滝が見えてくる。
やはり水量が多い。この滝は、綺麗にくりぬかれたホールの中にあるので、正面に立つと水しぶきが凄い。
長靴のおかげで滝の全面を右・左と回り込みながら撮影できる。飛沫がかかるのでレンズを拭きながらだが、帽子からズボンまですっかりびしょ濡れになってしまった。
この滝のすぐ上あたりに祠があり、「クモノさん」と呼ばれていることから、この滝の名がついたそうだ。私がこの滝の存在に気が付いたのも、祠の脇に車を停めて紅葉を撮影している時だった。それほど大きな滝ではないが、神秘的な雰囲気を持った滝で、私としては思い入れている滝の一つである。
下の写真は水の落ち際を撮ったもの。丸くくり貫かれたような滝壺はかなり深そうで、入ってみたい誘惑にかられるが、危険なのでやめておく。
1時間弱の滞在で滝を後にする。アプローチを含めて要した時間は2時間。短い距離だが、まともに歩ける道がないのでかなり時間を要する場所である。
落合集落へと山道を下る途中、岩肌に咲いていたオニユリ。印象に残ったので、通り過ぎてから戻って撮ってみた。運よく蝶が絡んでくれた。
新しい道が合流しており、そちらが国道に出る道となっていた。従来の道は「落合重伝建」となっていたので、今回は国道への道をとる。新しい道は最初だけで、後はもともとあった山道で、こちらも離合の難しい細い山道だが、川に沿っているためわかりやすい道ではある。
国道439号から祖谷を通過して、大歩危で国道32号に合流。そのまま一般道で帰宅。
走行距離は214km 本日の燃費は17.3km/Lまで戻っていた。