今年のG・Wに果たしたい目的の一つが剣山登頂。天候の関係でトライが最終日の6日になってしまった。
5時半に出発し、R193→R192→R438と経由して剣山登山口の一つ見ノ越に到着したのは7時半。すでに結構な数の車が停まっている。駐車場の脇にまだ桜が残っているのが目を引く。
まだリフトは動いていないようだが、リフトを使うつもりはないので関係ない。身支度をして剣神社の鳥居をくぐったのは7時54分。もしも寒かったらと思い、ウィンドブレーカーと滑り止め付軍手を装備したが、すぐに脱ぐことになろうとこの時は思っていた…。
リフトの下をくぐり、リフトが到着する西島駅に着くまで45分。ここから道がいくつかに分岐するが、初めてなので中央の道を選択する。
まだ雪が残っている。剣山の山開きはG・Wに入ってからのようだが、やはりこれだけの高さになると、春は遅いようだ。そういえば、昨年4月下旬にこのエリアで吹雪にあったのを思い出した。
裸の木々の先は赤く染まっている。枝先の芽の色が赤いためだが、不思議な風景である。季節によって風景が変わることを改めて実感する。
西島駅を通過してから1時間もかからずに頂上のヒュッテに到着。すれ違う人たちと挨拶を交わしているうち、頂上は強風で寒いですよと教えてもらった。確かに風で耳が冷たくなってきたのでフードをかぶって防護する。
ヒュッテ脇を抜けて、植物保護のための木道を歩いて頂上へ。確かに強風で寒い。軍手では全く役に立たない。D300sを出して周辺を撮っていくが、寒さで気が萎えてしまう。
当初の予定では次郎笈へ回るつもりだったが、この寒さでは尾根伝いに歩いて次郎笈に向かう気にはなれない。今日はここから引き返すことにするが、往路とは違うルートで降りることにする。
次郎笈に向かうルートと並行する道を降りていく。下の写真は、次郎笈から帰ってくる道が合流する場所から大剣神社・次郎笈を臨んだもの。
歩きながらの撮影はいつもコンデジを使うのだが、電池が切れてしまったので上の写真からは、D300sを首からぶら下げて歩くことにする。曇り空なので今一つだが、裸の木々でも枝ぶりが面白かったりするので、カメラを向けてみる。
このルートをとったのは、「剣山 御神水」に寄るため。大剣神社の少し下にある名水をペットボトルに汲んでいると、上から降りてきた若い集団が挨拶してくる。しかしその後の会話はどうも中国語のようだ。5人組のうち2人は女性だった。今日も多くの女性登山者にあったが、やはり山ガールブームなのだと感じた。
距離は長いがなだらかな下り道を西島駅まで下りてくる。駅から少し下ったところから頂上を見上げた風景
西島駅を過ぎてからの方が急な道なので、下りは膝にこたえる。ゆっくり降りても30分少しで登山口まで戻ってきた。到着は11時半なので、往復4時間程ということになる。リフトを使えば3時間程度に短縮できるくらいに。剣山登山は手軽になっているということだ。寒さで撤退したが、次は一の森か次郎笈も併せて登ることにしたい。できれば法螺貝の滝ルートもトライしてみたいと思う。
見ノ越を12時に発って、R438を下る。
雲が薄くなり、少し青空が見えてくる。道沿いに見える白枝谷の滝をのぞき込んでみると、虹がかかって見える。
この滝は砂防ダムの下に二段に落ちる滝だが、晴れているとよく虹がかかって見える。通りかかる度に覗き込んでしまうお気に入りの滝である。
PLフィルターだけではシャッタースピードを落とせないのでNDフィルターを併用して撮影。しかし今回は、スローシャッターで撮ったものより高速シャッターの方が出来が良かったようだ。
下の写真は虹の部分だけを撮ったもの。
帰宅したのは15時過ぎ。189km 14,127歩の遠征は、少し拍子抜けするようなものであったが、これで次回に挑む際の準備ができたように思う。
今回の剣山登頂は、夏に黄色い花を見るための予行演習のつもりもあったが、実際には目的地を外していたようだ。8月までにまたこのエリアに挑むことになるだろう。