GW といっても今年は飛び石連休。その初日となる29日、例年とは違う場所を訪れてみようと思った。
向かう先は工石山。高知には工石山という同名の山があるので、こちらは奥工石山あるいは立川工石山と呼ばれている。展望がよくてアケボノツツジが見られるかもということで、初登山に挑む。
大豊ICでおり、県道5号を高速道に沿ってもどるように北上。立川郵便局から林道に入ってしばらくすると舗装が途切れる。香川県では山道でも未舗装の場所はほとんどないが、高知の山間部だとこういう道も多い。その為にSUVに乗っているのだが、VEZELでは時折腹をこする音がする・・・。
未舗装の部分は9km弱だろうか、林道に入って30分程で登山口につく。他に車はなく、青空の下一人で登り始める。
尾根に出るまではきつい登りと書いてあったが、石の多い急斜面で、思っていた以上にきつい。おまけに最近のハードワークで疲労がたまっていたようで、バランス感覚がおかしく、尾根に出るまでかなりの時間を要した。
尾根に出たところで展望が開け、ベンチが置いてある。少し休んで先へ進むが、この後も石の多い急斜面をよじ登ったりする場所が多く、距離的には短いものの体力を使う登りとなった。
やっと石清水まで到着。枯れているとの情報だったが、先日の雨のせいか、わずかながらも水があった。
そしてユルギ岩に到着。山頂に大岩を置いたように見える不思議な光景だが、回り込むと簡単に上に出られる。
ユルギ岩の上からの展望。晴天だが、靄がかかったように視界はあまりきかない。期待したアケボノもまだのようだ。
こちらは一等三角点のある頂上。ユルギ岩の上にも1516mの看板があったが、こちらの方がだいぶ高いように見える。
ゆっくりしていたが、誰も登ってくる様子がない。アケボノがないからだろうか。写真もあまり撮る気になれず、早々に下山開始。
石が多いので下るのも結構大変。参考にした方の記録では下山時間35分とあったが、約50分を要した。
未舗装の悪路を戻る途中、若い鹿とカモシカに遭遇。数年ぶりに見たカモシカを撮ろうとカメラを手に車を降りたが、さっさと斜面を下ってしまっていた。ふと見上げると、ヤマザクラがまだ残っていた。
林道の下を流れる立川川の音に誘われ、車を降りてみると、魅力的な滝が見えた。装備を抱え急斜面を下って滝の正面に出てみると、滝と呼べるよほどの落差はなく、上から見たほどの魅力はなかったが、これも山道を走る楽しみか。
高知や徳島の山間部を走ると、水の美しさにいつも感動を覚える。これからさらに渓流は美しくなっていくのだろう。
大豊IC経由で、まっ直ぐ帰路に着いたのだが、善通寺付近で激しい雨、坂出付近で強風にあう。しかし高松では晴天で、相変わらず天候の不思議さに驚かされる。