3月20日 八京からの続きです。
南国から越知町へは一般道を走る。VEZELになって燃費が良くなったとはいえ、2日続けて高知を走ると帰路が少し不安になってくる。今は高松より高知のほうがガソリン代が安い。適当なセルフで20㍑給油し、コンビニで昼食を調達して、目的についたのは10時半より少し前。待ち合わせの11時より余裕を見ていたので、ほぼ予定通りの到着となる。30分あまり仮眠をとった後、タブレットで今日の訪問先をCheck。まもなくJJJさんが到着したので、装備を抱えてJJJさんのフォレスターに同乗させてもらう。
桐見ダム湖に沿う道を走って佐之国に到着。私がここを訪れたのは5年前で、滝の場所を探してうろうろした記憶がある。滝へのアプローチとなる鳥居の前に「龍王の滝」の看板があり、以前これがあったなら迷わなかったのにと思ってしまう。
左が「白山竜王の滝」、右が下段にある「八大竜王の滝」。ともにきれいな滝だが、周辺が荒れてきているのが残念。
このエリアの渓谷には魅力的な場所が多くあるのだが、今日の主目的は別の場所なので、早々に撤退。そのまま山越えの予定だったのだが、道が通じていないとの地元の方のアドバイスにより、来た道を戻り桐見川沿いをしばらく走った後、小日浦地区への細い道に入る。川沿いを走っていると、満開のヤマザクラに出会ったので車を止めてしばし撮影タイム。
先に進んで、聖神社入り口に車を停め、休憩所のような小屋で昼食。先日の雨で増水した渓谷では、小滝の音が気持ちいい。
聖神社への登り道は、渓谷に沿っており、こちらも魅力的である。登っていくと、吊り橋が見えてきて、その向こう側にお目当ての滝がある。
滝への道は大きな岩で遮られており、マンガン鉱採掘跡の小さな洞窟をくぐる。
洞窟を出てすぐに吊り橋。写真はわたりきった吊り橋を振り返って。
滝の上部に向かう道があるようなので、滝横のはしごを登ってみるのだが、そこからはどこへも行けない。滝横の岩壁の裏側に回りこみ、急斜面を這い上がると、眼下に「投入堂」が見えた。
後に一人訪問者がいたのだが、道なきところを登っていく我々を見て、どこへ行くのかと思ったそうだ。滝の上部を見たかったのだが、滝の上に出ることはできなかった。もっと水量が少なければ滝をわたっていけたのだろうと、後でJJJさんが推測していた。
道を少し戻ってお堂に向かう。お堂は滝のすぐ上にあるのだが、木々に遮られてみることができない。
鳥取県の三徳山三仏寺にある投入堂は国宝だが、こちらはほとんど知る人のいない秘境のお堂。いつからあるのかも定かではなく、朽ち果てつつあるお堂を、地元の方が復旧されたという。知られていない場所を訪れるというのは、やはり心惹かれるものである。
先ほどくぐった洞窟のわきに梯子がある。登ってみると、滝を正面から見ることができた。
渓谷の入り口、対岸にある滝。陽が翳るのを期待して帰路に撮影しようと思ったのだが、やはり上段に陽が当たっており、思うようには撮れなかった。JJJさんによれば増水したおかげで立派に見えるが、普段は見栄えのしない流れだろうとのこと。
聖神社から車でさらに頂上を目指す。大タヲ山頂上の展望台は、先にお堂を修復した方が作ったそうで、出来た当時は新聞で取り上げられたこともあり、結構な人が訪れたようだが、今の時期訪れる人は誰もいない。
視界の先に須崎市と湾が見える。
目的を果たして帰路につく。途中滝を見つけるとやはり停まってしまうのは滝好きの性か。
宮の前公園に戻ってきたのは17時半。ここで解散する。
車中でJJJさんといろいろな情報交換ができた。テレビで取り上げられたため、仁淀川周辺やにこ渕を訪れる人が増えたことや、ハナモモの新しい名所など。JJJさんも70を超え、体が動かなくなったと嘆いておられたが、20才年下の私よりずっとパワフルである。
JJJさんをはじめ、おいわさん、KENさんと私がご一緒させてもらっている人たちは私よりずっと年長である。仕事がら体を動かすことがないとはいえ、今後も足を引っ張らないよう、少しでも歩きなれておかなくては、と全身筋肉痛に悲鳴を上げながら思うのだった。