Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

春よこい

2015年03月12日 | 日記
春よこい


リーガロイヤルホテルにほど近い なにわ筋 を南下、常安橋を渡って土佐堀通り入る手前の脇道を肥後橋に向かって入った道路に面して道標があることに気がついた。『中沢佐伯記念野球会館 日本高等学校野球連盟』とある。
モニュメントも、野球を連想する雰囲気も一切なし、何の変哲もないビル。人もいななければ入口もどこかわからない。取りあえず動画だけ残すことにした。

帰って調べてみれば、高野連の本部事務局が置かれているビルのようである。
「中沢」は中澤良夫、「佐伯」は佐伯達夫で現在の春夏甲子園大会の基礎を作った人物とある。
以前から不思議に思っていたことがエピソードとして併記されていた。内容はこうだ。
春の選抜高校野球大会は戦後1947年に復活した時、「全国中等(今の高等)学校選抜野球大会」と呼ばれていたが、1948年、現行の6・3・3・4制の施行される目前にGHQから「全国高校野球大会は夏の選手権のみ、年1回にせよ」という厳しい沙汰が届いた。
そこで佐伯は選抜から「全国」という名前を消し、春の大会そのものは続けるという奇策に打って出た。全国と名前がついてなければいいと考えた。さらに続く。
さすが、しゃれっ気のあるアメリカン、GHQは「それならば続けても良い」と佐伯の提案をあっさりと認めたため、「第1回選抜高等学校野球大会」と改称されたようだ。
このエピソードに合点、それで、「全国」が抜け、「選抜」の名前のみが残り、この時期の高校野球開催が続いているのである。

関西は奈良東大寺のお水取り、春場所、選抜野球と春を誘うイベントが続く、
春場所は8日から先行して開かれ、お水取りは明日3月12日の夜中にクライマックス、選抜は3月13日の組合せ抽選のあと3月21日に開幕、そして入学式の集中する4月1日は決勝戦の日程となり優勝校の校旗が翻るころは爛漫の春を迎えるのである。


ちなみに入場行進曲は「Let It Go~ありのままで~」である。