Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

背割堤は瀬割堤なのだ

2017年05月28日 | 日記
京都府八幡市 「さくらであい館」からの背割堤


割堤は瀬割堤なのだ

自宅から歩いて約90分のところに京都府八幡市の背割堤(地名で「せわりつつみ」)があって桜、ソメイヨシノが1400本植えられている。満開時の桜は圧巻で京阪電車の車窓からも眺められる大パノラマとなる。
京都に通勤していたこの時期は左側の車窓側に必ず立つことにしていた。

この三月にその背割堤の根本にあたるところ、「御幸橋」(ごこうばし)の麓に「さくらであい館」(観測塔)が設営され、ピンク一色に染まるこの堤を突端まで見晴らすことが出来るようになった。(但し、その季節だけは入館料が必要。)
この塔は、いわば観桜の特等席となるが、シーズンを終えた5月の休みに初めて登頂した。まさに絶景、床、天井付近は吹き抜けになって五月晴れの暑さの中で大阪湾、天王山から吹き抜ける風は実に爽快であった。
余談であるが、眼下に広がるこの背割堤のせ(・)わ(・)り(・)の語源はネットによると「河川が合流したり、隣あって流れる2つの河川の合流をなめらかにしたり、一方の川の影響が他の河川におよばないように2つの川の間に設ける堤防のことを背割り(瀬割り)堤という」と記してあった。
最上川にもこの地名があるようであるが、「二つの瀬(川)を割る土手」でやっとここの地名に納得した次第。

動画は大阪湾、南の方角を向かって(下流に向かって)、撮影した。左が木津川、右が宇治川である。
この背割堤の先端で両側が合流し、動画には写し切れていないがもう少し南にいった橋本砲台跡付近で、この合体した川に桂川が更に合流し淀川本体の流れとなるのである。