本日より‼️真珠子個展「うさ子の夜」開催されました🐰
2023年3月3日(金)-19日(日)
火曜定休12:00-22:00(最終日〜21時)要オーダーチャージ500円
名曲喫茶カオリ座 (百人町1-12-19南口共同ビルB1F)
TEL03-3368-6548
🌟真珠子は、木曜日と日曜日の15時〜夜に在廊してます。
☕️作品集「真珠子メモリアル」も引き続きお取り扱いいただいてます🙏
📖ワークショップもやりまーす☺️
🌟5日【ワークショップ👯♀️真珠子の絵を見てお話を書こう】15:00〜 参加費3000円(入場料込み)
🌟12日【櫻田宗久くんとタロットや星占いのインスタライブ🔮🃏✨】
🐰うさ子のおはなし🐰
うさ子は、おばあちゃん家に行くのが好きだった。
夜、窓辺で、ランプに火を灯して、本を読んでいると、自分の影が大きくなって、その闇に飲み込まれそうになる。
あれ?階段の手すりが、私の両脇にある。
こんなにおうちって小さかったかしら?
小さなドアを開けて、頭からようやく、次のお部屋に入るとそこも真っ暗。
でも、うさ子は全然怖くない。
「影絵あそびでもしてあそぼう」
自分の髪の毛の影を、壁に映してみた。
三つ編みは、コウモリのモンスターみたいだった。
「お人形さんでいつから遊ばなくなったんだろう。」
部屋の隅の床に落ちていたお人形さんを見て、
うさ子は、ちょっと小さい時の事を思い出した。もう、遊べないのよ。お人形さんと。
ごめんね、お人形さん、私、おとなになっちゃったの...。
「もう、寝る時間だよ。」
おじいちゃんが、私を暖炉の側に、抱っこして連れて行った。
パチパチパチパチ
あたたかいおじいちゃんの膝の上。
おじいちゃんの目を見てみたら、
真っ黒のもっと真っ黒で、吸い込まれそうになる。
うとうと眠りかけたら、私は長ソファーの上で、落っこちそうになっていた。
うさ子のおばあちゃんは、最近、大きな耳と大きなお口になっていた。
ナイトキャップだけは、全然変わってないんだけどね。
あれ?何かいた?
お部屋を出た瞬間、ドアのところから、小さな丸くて耳が長いヤツが居たような気がした。
うさ子は、それからずっとそいつに見られてるような気がしていた。
おばあちゃんの魔女の地下室みたいな石のお部屋でひとりであの事を決意していた時も、、、
ベッドで暗闇と髪の毛が溶け合った時も、、、
魔女の塔の窓辺でお祈りしてた時も、、、
きっと、私、サロメみたいな女なのかもしれない、、、そいつのことが好きになったら、首をお盆にのせて踊り出してしまうかも、、、
うさ子はいっそのこと、吸血鬼になってしまおうと思った。
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