総合診療医からの健康アドバイス

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絶食で臓器が再生する

2019-01-15 09:28:05 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は天気予報では曇りでしたが、今は快晴です。予想最高気温は23度と暖かいですね。しかし、最近は昭和の名優の皆さんの訃報が多いですね。先日の市原悦子さんは我々日本昔話世代には本当に残念でなりません。あの独特な声は聞いた瞬間に当時へといざなうほどのインパクトがありましたね。ご冥福をお祈りいたします。では、本題へ。
 
 
 
 絶食研究からさまざまなことがわかりました。
 
 
 絶食マウスを解剖してみると、絶食を行っていた直後は内臓のサイズが少し小さくなっていました。
 
 
 しかし、通常の食事に戻したあとでは、骨髄から幹細胞が血流を通して出てきて内臓に到達し、そこで各臓器の再生が行われるようになっていました。
 
 
 
 アメリカの国立エイジング研究所がサポートした研究では、肥満の若い女性に対して絶食介入が行われました。
 
 
 これは1週間のうち、連続した二日間のみ75%ものカロリー制限を行うというものでした。
 
 
 
 これは5対2ダイエットと呼ばれています。
 
 
 肥満症の人々は体重を減らすことができ、血糖のコントロールが改善し、悪玉コレステロールや血圧を下げることもできました。
 
 
 
 もう少し穏やかなダイエット法も考案されています。
 
 
 それは、1ヵ月のうち連続した5日間のみ60%のみのカロリー制限をまず3カ月間行う、というものです。



 60%のカロリー制限ですから、真の絶食ではありませんので、これは「絶食もどきダイエット」(fasting-mimicking diet)と呼ばれています。
 

 

 

沖縄本島北部金武町の海岸です。火力発電所が見えます。

 

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