皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
しかし、一年というのはあっという間ですね。年齢を重ねるだけ短く感じます。肺がん治療の途中ではありますが、当ブログは今回で年内最後です。年明け四日から再開予定です。来年も充実した内容をお届けできるように頑張ります。では、本題へ。
早期ステージの肺がんの治療では一般的に手術が勧められます。
その方法として、開胸手術よりも、ビデオ介助式手術の成績がよくなってきています。
手術で摘出できないステージでは、放射線療法単独、または放射線療法と抗がん剤による化学療法が勧められています。
最近では、分子標的療法や免疫療法を組み合わせた治療により成績が向上しています。
分子標的療法は、特定の患者さんに大変有効であることが示されました。
これは特定の遺伝子の変異や染色体の異常な再配列を標的とした治療です。
分子標的治療薬の主なものとして、上皮成長因子受容体阻害薬のゲフィチニブやエルロチニブがあります。
これらは、上皮成長因子受容体のチロシンキナーゼを選択的に阻害する内服抗がん剤です。
非小細胞肺がん患者のうち、特定の遺伝子変異を有する人々で有効です。
それでは皆様、良いお年を
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