八咫烏神社 ときどき社務の備忘録

旧大和國宇陀郡伊那佐村鎮座・八咫烏神社から発信。
のんびり更新です。最新情報はSNSをご覧ください。

自然体験学習の皆さんと。

2013年07月23日 | 奉務メモ
当社のほぼ隣りに類農園という営農団体があります。
類農園は奈良県宇陀市だけではなく三重県度会町にもあり、
有機米やお茶、高原野菜の生産を行なっている農園で、
自然体験教育や農業体験、就農支援など
日本の農業を再生する取組みもいろいろと
実践なさっておられるとのことです。

その類農園と同じグループ企業でもある
大阪市の類塾の皆さんが、
自然体験学習として毎年夏休みにやってこられます。

本日早朝、その類塾の子どもたちと
御祈祷を斎行いたしました。



この度の自然体験学習をつうじて、
自然の偉大さや田畑のを耕す人の営みの尊さ、
実りをもたらす神さまの御恵みを感じてもらうこと。
そして、子どもたち自身が今後の人生で
自ずから大切なことに気づき、
国をささえる力と相成りますようにと
神さまに祈念申し上げました。






頭屋渡しの行事

2011年10月12日 | 奉務メモ
我がお宮は三ヵ大字(高塚・池上・比布)の氏神さまです。
ですので、頭屋(当屋)渡しの行事は
それぞれの大字で行われているようです。

頭屋さんはどの地域でも
だいたい「くじ引き」で二人選出されている
とのことです。

「本頭屋・副頭屋」とか
「雄頭屋(オトヤ)・雌頭屋(メトヤ)」とか
その呼び名もいろいろです。

本頭屋あるいは雄頭屋になった家では
小さいお宮や御幣などを預かり
一年間自宅の床の間などで奉仕なさいます。

さて、我がお宮の宮本である高塚地区でも
もちろん頭屋さんがいます。

我がムラの頭屋さんには
我がお宮の由緒正しき扁額と
合祀された高塚六柱神社の扁額を
御分霊として一年間祀っていただいています。

今年は頭屋さんの家で不幸があったために
これは恐れ多いということで
急きょ自治会長さんの家に移っていただく事になりました。

そこで最近、
臨時に頭屋渡しが行われました。

時間は夜も更けた午後六時半。

まず御分霊としての扁額を拝殿にて捧げ
各家の男衆が寄り合い拝礼をすることで
一度、頭屋としての役割をリセットするものとしました。

その後、御渡り開始です。

そして、棒に吊るした太鼓を前後に持ち
その太鼓を打ち鳴らしつつ
「センダリャク、マンダリャク」
と男衆一同は掛け声をしながら行列。
このようにして
御分霊は臨時の御渡り先へと渡って行きました。

いわゆる「一社の故実」から
我がお宮の神主の場合、
こういう場面に遭遇するのは実は珍しいこと。

氏子さんたちならではの神祭りは
神職でも知らない事が実際まだまだ多いのです。

地域の大切な行事ですから
無理にその内容について聞き出すことは避けたい、
と個人的には思っています。

でも、なるべく知っておきたいなあ。

今回はその一端を垣間見た出来事でした。



梅の花

2010年02月24日 | 奉務メモ
昨日、今日と温かかったですね。
そしてたぶん明日も。

ずっと気がついてはいたのですが
なんとなくアップできなかった
梅の花のほころびの様子をお知らせします。

こうやって
「なんとなくグレー」の冬から
「なんだかパステル」な春へと
季節は移ろっていくんですねー。


あけましておめでとうございます

2009年01月01日 | 奉務メモ
あけましておめでとうございます。

本年が良き年でありますよう
神さまに祈念するお祭り
「歳旦祭」も氏子の皆さんと
つつがなく斎行いたしました。

そして今、1月1日の夜です。
ご奉納いただいたお供えを徹しつつ
あと少し続くお正月の間に
お参りいただく皆さんのために
ごく少量ですが、
お神酒と玉串を拝殿に置いておこう、
と思いついてしましました。
…という訳で
写真のとおり心ばかりではありますが
ご用意いたしております。

よろしければ、どうぞ。

境内の「動」と「静」

2008年11月09日 | 奉務メモ
今日は
以前にブログで告知しておりましたように
県や市が主催する
「農山村まるごと収穫体験&ウォーク」
の開催日でした。

先日の例祭に次ぐ、たくさんの方が
朝早くから次々と歩いてお参りになりました。
境内にたくさんの人たちが来られている風景を
カメラに収める機会は、そうそうありませんので
記念にパチリといたしました。
これはこれで良いものですね。

我がお宮は、今回あくまで通過点だったので
昼には、もとの静かな境内に戻りました。
これはまたこれで、良いものです。