風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

軽すぎず重すぎず…

2007-07-06 19:26:48 | クルマ雑感
僕は「フニャフニャのクルマ」が好きではありません。

クルマで「フニャフニャ」というと、
サスペンションが非常にやわらかくて、
ロールやピッチングが大きいというイメージですが、その話ではなく、
ここでは、ステアリングやペダル類の「重さ」について考えてみたいと思います。

昔のクルマには「パワーステアリング」がついていないものが多かったので、
車重の重いクルマほどステアリングが重く、
操作するのがたいへんでした。
僕の運転経験の中で、いちばん重かったのは、
学生時代にアルバイトで乗っていた2トントラックです。
交差点を曲がるときには、
腕に力を入れて「ヨイショッ!」という感じでステアリングを切っていました。

初代セブンにもパワステはついていませんでしたが、
ロータリーエンジンがコンパクトでフロントが軽いおかげか、
ステアリングはそれほど重くありませんでした。
友だちが乗っていたAE86のGTVのほうが、
セブンよりもやや重かったと思います。

ともかく、パワーステアリングのおかげで、
ステアリングを回すのに、
あまり力を入れなくて済むようになったわけですが、
クルマによっては、
「パワステが効きすぎて、ステアリングがフニャフニャに軽い」ものがあり、
僕はそれがどうにも好きになれないのです。

ステアリングがあまりにも軽すぎると、
そんなに力を入れずに回したつもりでも、
勢い余ってわずかに回しすぎて、
ステアリングを微妙に戻さなければならなくなることがあります。
「回したい量だけ正確に回すこと」が困難で、
コーナーリング中に「操舵量の微妙な修正」が必要なのは、
そのクルマの「コントロール性が低い」ということです。

逆に「適度な重さ」のあるステアリングだと、
その重さが「ほどよい抵抗」になり、
回したい量だけ回して、
ちょうどいい操舵量の位置で、
ステアリングを「ピタッ」と止められるため、
クルマは自分の思ったとおりの舵角で曲がっていきます。
これが僕の考える「コントロール性が高い」という状態であり、
当然ながら「操舵量の微妙な修正」は少なくて済み、
ドライバーにとっては「運転しやすく」感じられます。

長くなりましたが、
これはブレーキペダルやアクセルペダルでも同じことです。
「軽すぎるペダル」は、足の力に対する「抵抗が少ない」ため、
ちょっと力を入れただけで「踏み込みすぎ」の状態になりやすく、
どうしても「微妙なコントロール」が難しくなります。
適度な重さがあれば、それが「ほどよい抵抗」となり、
ブレーキやアクセルの「踏み込み加減」を調整しやすくなり、
結果的に「クルマのコントロール性が高まる」わけです。

「コントロール性の高さ」は、単に運転のしやすさだけでなく、
「安全性の高さ」と直結しています。
その意味で、僕はステアリングやペダル類の「重さ」にこだわっているのです。

(※ここではステアリングやペダル類の「重さ」に視点を絞り、「遊び」の量やステアリングの形状等は一定と仮定して比較考察しています)

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