「100万回生きたねこ」の佐野洋子さん死去(読売新聞) - goo ニュース
「100万回生きたねこ」の佐野洋子さん死去
2010年11月5日(金)18:11
子供から大人まで親しまれている「100万回生きたねこ」で知られる絵本作家でエッセイストの佐野洋子(さの・ようこ)さんが5日午前9時54分、乳がんのため死去した。72歳。
告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は長男、弦(げん)氏。
北京生まれ。武蔵野美術大デザイン科卒。ベルリン造形大でリトグラフを学んだ後、1971年に絵本「やぎさんのひっこし」でデビュー。伸びやかな線と温かな色彩、簡潔な言葉で、幼い心の揺れや変化を生き生きと表現し、童話、翻訳でも活躍した。ほかの代表作に「おじさんのかさ」「わたしのぼうし」「ねえ とうさん」「わたしが妹だったとき」など。
77年に刊行された「100万回生きたねこ」は、178万部のベストセラー。2008年には、母との愛憎をつづった「シズコさん」、近年の暮らしを振り返った「役にたたない日々」とエッセーを相次いで刊行、がんであることを公表し、治療を続けていた。04年、「神も仏もありませぬ」で小林秀雄賞、08年に巌谷小波文芸賞を受賞した。
「シズコさん」の解説を執筆した漫画家の内田春菊さんの話「私も4人の子どもも、『100万回生きたねこ』が大好きです。出産祝いと一緒に、『あんたをいじめる人がいたら、私が怒ってあげるからね』という手紙をいただくなど、佐野さんに支えていただきました。決して難しくない平たい言葉で書き、読者にパワーを与えてくれる人でした」
学生の頃は、暇な時によく本屋さんでふらふらしていました。
池袋西武のリブロの1階だったと思うけれどそのころわりに大きく児童書のコーナーがあり、絵本も古典作品から海外のものまで幅広く置いてありました。
(いまはなんだかちんまりしちゃったけど・・・)
確かね、そこで初めて読んだと思う、「百万回生きたねこ」。
猫が好きなので、あー猫の絵本だ、と軽い気持ちで手にとり読んでみたのですが。
読んだことのある方ならおわかりでしょう・・・大学生が絵本売り場で立ち読みしながら目をうるうるさせてるって・・・もうヘンな人状態ですってば ははは
物語抜粋----------------
主人公の猫はある時は一国の王の猫となり、ある時は船乗りの猫となり…と100万回生まれかわっては様々な飼い主のもとで死んでゆく。その時100万人の飼い主は猫の死にひどく悲しんでいたが、当の猫はまったく悲しまなかった。そしてある時猫は誰の猫でもない野良猫となり、一匹の白猫に恋をする。主人公の猫は、初めて生きる喜びを感じ、いつまでも白猫と一緒にいたいと思うが、白猫はたくさん子供を産み、年老いてゆき、やがて猫の隣で動かなくなった。そこで猫は初めて悲しみ、初めて愛を知った。朝になっても昼になっても夜になっても100万回泣き続けた。そして猫もとうとう白猫の隣で動かなくなり、それ以後生き返ることはなかった。
------------------------
うぇーん、百万回も生きたねこですが、次はなかった。愛する人(ねこか)を失ったあとはそのねこももう目を覚まさなかったのでした。
絵本、侮るべからず!!ですね。
大人が絵本読んでもいいんだ! ココロ動くんだ!と、再確認させられた本です。
その作者の方の訃報でした。ご冥福をお祈り申し上げます。
「100万回生きたねこ」の佐野洋子さん死去
2010年11月5日(金)18:11
子供から大人まで親しまれている「100万回生きたねこ」で知られる絵本作家でエッセイストの佐野洋子(さの・ようこ)さんが5日午前9時54分、乳がんのため死去した。72歳。
告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く予定。喪主は長男、弦(げん)氏。
北京生まれ。武蔵野美術大デザイン科卒。ベルリン造形大でリトグラフを学んだ後、1971年に絵本「やぎさんのひっこし」でデビュー。伸びやかな線と温かな色彩、簡潔な言葉で、幼い心の揺れや変化を生き生きと表現し、童話、翻訳でも活躍した。ほかの代表作に「おじさんのかさ」「わたしのぼうし」「ねえ とうさん」「わたしが妹だったとき」など。
77年に刊行された「100万回生きたねこ」は、178万部のベストセラー。2008年には、母との愛憎をつづった「シズコさん」、近年の暮らしを振り返った「役にたたない日々」とエッセーを相次いで刊行、がんであることを公表し、治療を続けていた。04年、「神も仏もありませぬ」で小林秀雄賞、08年に巌谷小波文芸賞を受賞した。
「シズコさん」の解説を執筆した漫画家の内田春菊さんの話「私も4人の子どもも、『100万回生きたねこ』が大好きです。出産祝いと一緒に、『あんたをいじめる人がいたら、私が怒ってあげるからね』という手紙をいただくなど、佐野さんに支えていただきました。決して難しくない平たい言葉で書き、読者にパワーを与えてくれる人でした」
学生の頃は、暇な時によく本屋さんでふらふらしていました。
池袋西武のリブロの1階だったと思うけれどそのころわりに大きく児童書のコーナーがあり、絵本も古典作品から海外のものまで幅広く置いてありました。
(いまはなんだかちんまりしちゃったけど・・・)
確かね、そこで初めて読んだと思う、「百万回生きたねこ」。
猫が好きなので、あー猫の絵本だ、と軽い気持ちで手にとり読んでみたのですが。
読んだことのある方ならおわかりでしょう・・・大学生が絵本売り場で立ち読みしながら目をうるうるさせてるって・・・もうヘンな人状態ですってば ははは
物語抜粋----------------
主人公の猫はある時は一国の王の猫となり、ある時は船乗りの猫となり…と100万回生まれかわっては様々な飼い主のもとで死んでゆく。その時100万人の飼い主は猫の死にひどく悲しんでいたが、当の猫はまったく悲しまなかった。そしてある時猫は誰の猫でもない野良猫となり、一匹の白猫に恋をする。主人公の猫は、初めて生きる喜びを感じ、いつまでも白猫と一緒にいたいと思うが、白猫はたくさん子供を産み、年老いてゆき、やがて猫の隣で動かなくなった。そこで猫は初めて悲しみ、初めて愛を知った。朝になっても昼になっても夜になっても100万回泣き続けた。そして猫もとうとう白猫の隣で動かなくなり、それ以後生き返ることはなかった。
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うぇーん、百万回も生きたねこですが、次はなかった。愛する人(ねこか)を失ったあとはそのねこももう目を覚まさなかったのでした。
絵本、侮るべからず!!ですね。
大人が絵本読んでもいいんだ! ココロ動くんだ!と、再確認させられた本です。
その作者の方の訃報でした。ご冥福をお祈り申し上げます。