My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

米澤穂信「インシテミル」

2010-11-07 09:38:43 | 読書
えー 久しぶりにノンストップで本を読み切りました。

先日映画も封切られたばかりではないかな。藤原竜也君主演で

とある人文科学の実験に7日間参加するだけで高給がもらえるという仕事に応募した12人の男女。
外界から隔離された場所に集められ、提示される不可解なルール。殺人をすればボーナスが手に入り、犯人を指摘すれば探偵役としてのボーナスが手に入る。ワトソン役にも同様。
そして起こるべくして起こる人の死・・



ま 解決?して終わります。なぜこんな実験を行うのか主催者もその意図もわからないまま・・・デモ。この手のお話は別にそれでいいと思う。
オハナシなんだから。ラノベほど軽くもなく ミステリとして楽しめました。

以下内容に踏み込んでしまうと思われます・・・詳しくは書かないけれど、これから読もうとしている方にはゴメンナサイかも~ ま 平気かな

集まった12人。人間関係がつくられる間もなく話は動いてゆき、どの流れがどこからやってくるのかまったくわかりません。
そして次々変わる探偵役!   でも次々倒れていっちゃうし まあ主役である楽天家の大学生結城理久彦君がとぼけたキレものぶりをみせるようなみせないような。

海外ミステリが好きな方にはぽんぽんといろんな作品に関するオヤクソクのものが目にはいるでしょう。

凶器として用意されたものが有名な推理小説に関連するもの風だったり、十戒やらネイティブアメリカンの人形やら 結城くんが思わず「・・・・・・趣味が悪いな」と言ってしまうのも頷けます。
この結城くんですが、「四大ミステリ倶楽部」に所属しているというミステリマニア。

この作品の題名「インシテミル」=淫してみる、内輪話に淫する、 ミステリを愛好する人とそうでない人とのギャップ・感覚の違いを表現しているということで

確かにミステリ読まない人にはわからない記述もあるだろうなぁと思う。趣味趣向の問題なだけで、知らなくても問題はないし読み進めていける作品ですが
「まだらの紐」を読んでいてもヴァン・ダイン「僧正殺人事件」読んでいる人はそんなにいるかな(わたしも題名だけしか知らにゃい)ー・・
そしてこのクローズドサークルな設定。閉鎖された空間で起こる殺人事件・・お人形といい「そして誰もいなくなった」じゃなーい。

でもってわたしもミステリは好きなのですが、読み込んでいるわけでもないので「?」なことも多くて
たとえばこの 四大ミステリ てなに? わからないので調べてみた。

四大ミステリー

黒死館殺人事件/小栗虫太郎
ドグラ・マグラ/夢野久作
虚無への供物/中井英夫
匣の中の失楽/竹本健治

四大奇書、四大アンチ・ミステリーなどとも呼ばれる。
注意: 普通は、上記三作を三大奇書, 三大ミステリ, 三大アンチミステリと呼ぶ。清涼院流水が著作『コズミック』中で、『匣の中の失楽』を加えて四大ミステリと呼び始めた.

関連キーワード

三大ミステリ?, 三大奇書, 黒い水脈?
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はぁ なるほどね。
最後の竹本健治作品以外は 知っている。読んだことあるのは「ドグラ・マグラ」だけで、「虚無への供物」はずっと読みたいと思っていてなんとなく手に入りそびれている、小栗さんはね、「虫」ってつくところが やで…って、そんな理由ですが そんな理由で読まないでいる。




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