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家の敷居

2011-08-07 10:14:03 | 日記
痛むなどの実利的な理由だとは思いますが
個人的には「結界」説にそそられます。


教えて!ウォッチャー…家の敷居を踏むといけないのはなぜ?(教えて!ウォッチャー) - goo ニュース2011年8月6日(土)11:37
家の敷居を踏んではいけない。礼儀作法の一つとして親からしつけられた方も多いのではないでしょうか。それではなぜ踏んではいけないのか。教えて!gooで調べてみたところ、理由は一つではなく様々な説が存在する様子です。今回はそれを見ていこうと思います。

「敷居をまたぐ」

まずは、おそらくもっともよく聞かれると思われる説からです。

「敷居の中には神様が住んでいるそうです。ですから、敷居を踏むということは『神様の頭を踏む』ことになり、その家は栄えることができない。でも本当は、『敷居を踏むと敷居が歪み、ふすまや引き戸の滑りが悪くなるのでやめなさい』ということらしい」(andersenさん)

敷居を踏みにくいものに例えることで、家を大事に使っていこうという説ですね。andersenさんの解説では「神様の頭」とありますが、私は「家主の顔」と聞いたことがあります。

■「子供の死体」が埋まっている説

次に、ちょっと怖い説。

「江戸時代前くらいまでは、7歳以下の子どもは『神の子』と呼ばれていたそうです。つまり、いつでも神にお返しすることができるということ。(中略)…農家なら(お返しした)その亡骸を敷居の下に並べて葬るのです。敷居を踏んではいけないというのは、それに由来します。そして、お返しした子は『こけし』として祀(まつ)られます」(j-mさん)

「お返し」とは、いわゆる「口減らし」の事。かつて貧しい農家などでは、口減らしのために新生児の首をひねる、という風習が存在しました。お葬式プラザというサイトの「江戸時代の葬儀風俗」によると、1歳の子供が亡くなると家の中や床の下に埋めて葬式は行わず、2歳から寺に送って葬儀を行っていたそうです。口減らしに限ったことではないとは思われますが、幼くして亡くなった子供は実際に床の下に埋められていたこともあった様子。そこから敷居を踏む事はいけないとされたとの説。

■陰陽師がいた時代、「敷居=結界」だった説

また、

「建物の敷居をまたがず、踏んだ彼…」

においては、下記のような説も上げられています。

「陰陽師が体制を支配していたころ。敷居は、一種の結界で、その敷居を踏むということは、結界を崩すこと。敷居を踏む行為はよい世界と悪い世界の境界、を不浄な足によってくずしてしまう事になるのです」(manbomanbo1961さん)

結界を崩してしまうから、という説。「よい世界と悪い世界の境界」というような境界の概念は、日本だけのものではないようで、二十世紀初めのフランスの民族学者アルノルト・ファン・ヘネップは「通過儀礼」の中で境界について、どちら側でもない曖昧で不安定な場と記しているそうです。このように、境界は不安定な場であるために「踏んではいけない」という様々なタブーがうまれたとのこと。

家を傷めないためといった現実的な説から、結界や口減らしなどの民俗学的な説など、やはり色んな説が存在するようです。おそらくどれか一つが正解というわけではなく、このような説が複雑に混ざり合った末に、ひとつの礼儀作法として認知されるようになったのでしょうね。

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