Dear Happy Days*

何気ない毎日に
しあわせいっぱい探そう♪

たそがれ清兵衛

2005-03-20 | 映画
友人に勧められて、
「たそがれ清兵衛」のビデオをレンタルした。
邦画や時代物はあまり見ないのだけど、
この前「北の零年」を観てから、
時代物もおもしろい!と思うようになった。

このビデオの中で、長女と清兵衛との会話が特に印象に残った。


「お針は、やればやるほど上手になって、着物が縫えるようになる。
けど、学問はどうですか?」

清兵衛
「そうだなぁ。学問はやればやるほど、目に見えてなにが
どうなるということはないが、
自分の頭で考えることができるようになる。
自分の頭で考え、判断することができるようになれば、
たとえ、どんな状況になろうと生きていくことができる。」
・・というものだった。

この親子の会話がずっと最後まで心に残った。
まさしく、今一番必要とされていることではないだろうか。
周りに流されることなく、自分の頭で考え、
自らの幸せを感じ取っていく・・素朴なよい映画だった。

とにかく、私たちって、周りに流されやすいかもしれない。
自分は本当はこういうことがしたい!・・とか
こういうことしていることが幸せ!とか好き!とか・・
ひそかにこういうものを持っていても、
でもやっぱりこうする方が、
世間では良しとされているから・・とか
社会ではこれが善とされているから・・とか
この方が評価がいいから・・とか
そんな理由で本来の自分の感じる幸せとか喜びから
かけ離れたところで生きようとしているのかもしれない。

でもそれが果たして、幸せであり、充実した人生なのか・・

ひとそれぞれ価値観や人生観は違って当たり前!
自分の価値観で人を判断したり、
自分の価値観を押しつけたりすることはあって決してはならない。
それなのに無意識のうちに、枠に入れて物事を考え、
ひとつの価値観の中にすべてを押し込めようとする傾向があるような
気がして仕方がない。

自分の心で物事を見つめ、感じ
自分の頭で考えること・・
自分の一度きりの人生を悔いなきように
しあわせは、自分の身近にあり
それを感じる心の中にある。

たそがれ清兵衛HP