Dear Happy Days*

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私は、産みたい

2005-03-30 | 読書ノート
野田聖子

国会議員の野田聖子さんの本。
国会議員としての彼女の多忙なスケジュールに加え
40代前半の彼女が挑む不妊治療。
その壮絶な苦悩、
不妊治療における夫婦のいざかい、不仲、
・・淡々と語られる手記。

一女性として国会議員としてやっていくためには
並大抵のことではない。
さまざまな人間関係、それにまつわる恩義、
やらなければならない絶え間ないスケジュール。
にもかかわらず、彼女は「子供を産みたい」という。

残念なのは、どうして子供を産みたいのか
という明確な理由が述べられていないことだ。
この、どうして? なぜ?というのが
私の知りたいところにもかかわらず・・。
その点がどうもあわふやで、
申し訳ないが、意地で子供を産もうとしているでは?
と思えるふしもある。

なによりも仕事を大切に思い、生き甲斐に感じている彼女が
それほどまでして、どうして子供を産みたいと思うのか、
そして子供を産んだ後、どのように育てたいのか、
子供は片手間に育てられるものではない。
その覚悟いかなるものか・・
その点があまり述べられていないのが
ちょっと物足りない。
その点が、一読者の私にとって一番知りたいことなのに・・

しかし、彼女が不妊治療を乗り越え、
子供を宿し、無事出産し、
その後、国会議員として働きながら、子供を育て
その経験を通して社会に働きかけることができるならば
私は大いに野田聖子さんを応援したい。