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エミール・ガレ展(大阪市 国立国際美術館)

2005-04-27 | 芸術鑑賞

大阪の中之島にある国立国際美術館で開催されている
「エミール・ガレ展」に行って来ました♪

もう満足です。ためいきがでるほどの力作がいっぱい!
形、モチーフ、デザイン、色彩、全てにおいて調和がとれていて
しばし、我を忘れて見とれてしまうほど。

ガレといえば、ランプという知識しかなかったけれど、
陶器やガラス製品、家具などいろいろなもの手がけていて
それぞれガレの研ぎ澄まされた感性がにじみ出ている逸品!

植物学者でもあるガレは、自然の花や草を
立体的に、そして繊細な形に彫刻し、
彼のガラス制作の中に見事に取り入れています。
さらには、カエルなどの爬虫類やとんぼなどの昆虫、
海の生き物である、ヒトデや貝殻、海草などもガラスの中で一体化されています。

また、作品の中に自然界の生物だけでなく、
文字を通して彼の主張が盛り込まれていたりもします。
詩人や作家の言葉(ビクトル・ユゴーetc)を彫ってあるものもあるのです。

ガレはガラスという素材を通して、生ある植物、動物、昆虫、海の世界をイメージしながら
色を重ね合わせ形に表現し、自己を確立していったように思われます。
作品のひとつひとつに彼の魂が宿ており、
それらはもしかしたらきっと彼の人生の集大成かもしれません。
特に色彩はすばらしかった!

特に印象に残ったのは、「手」(彫刻)と「フランスの薔薇」(花器)。
「手」は海の波間から薄い透明感のある飴色の手(手首から上)がのびており
手の甲には海草が絡みつき、指の各付け根には、まるで指輪をはめたように
かわいい色合いで形がおもしろい貝殻がくっついています。
不気味といえば不気味ですが、私はとても印象に残りました。
おもしろいし、ユニークだと思いました。

そして「フランスの薔薇」は透き通るような透明感があり、
下半分が大きく弧をを描いている花器の上に
凍り付いたような深紅色の薔薇が彫刻されていて
ロマンチックで優雅な印象を受けました。
色合いがとっても素敵なんですよ。

説明書きもしっかり読んで、じっくり鑑賞して約2時間。
見応えありました。来てよかったぁ~!!
そこで今日のこの感動を記念して、図録!とうとう買っちゃいました。
2200円(税込み)するのだけれど、
なかなか立派なハードカバーの図鑑のようなもの。
その価値は十分あります。
家に帰ってから、余韻に浸りながらページをめくるひとときが最高!
 

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1 コメント

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エミールガレ展 (chiasaku)
2005-04-30 00:39:21
TB,コメントありがとうございます♪

どの作品も素敵でしたよね!

色彩も鮮やかでうっとりして鑑賞してました。
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