健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

MRI

2009-06-10 17:27:51 | インポート
MRIはこれまでに頸部1回、そして今回の脳腫瘍騒ぎで3回撮りましたが、ココでのMRIは初体験。慣れているとは言え、ドキドキです。 測定用ベッドに横になって感じたのはスタッフが多いこと。開業医では技師一人(看護師一人が少し手伝う程度)が行ってました。 それから、音が大きいので耳栓をします、と耳栓で両耳を塞がれました。確かに開業医での装置とは比べものにならないくらい音が大きいです。耳栓をしていてこの程度ですから。。。開業医でのMRIでは、測定中、オルゴールが流れていました。ガンガンガンガンと不快な音がするので、癒し系の音楽を流すことで緊張を和らげる目的なのだと思いますが、ココでは音が大きく耳栓をしてしまうので、音楽は意味がないのでしょう。ただただ、ガンガン・ゴンゴンゴンゴンの連続です。

で、待つこと30分で終了。不思議なもので、ガンガン・ゴンゴンゴンゴンの中でもウトウトしてしまったので、30分よりは短く感じました。

続いてガドリニウム造影しながらのMRIです。血管などをよく見るための検査です。 基本的にはガンガン・ゴンゴンゴンゴンの連続ですが、微妙に音が異なります。また、開業医で行ったガドリニウム造影と異なり、針が刺さったままの撮影なので、今度は眠れず、30分は長かった。

12日(金)にもう一度MRI撮影です。

それから、去年、頚椎神経根症という診断を受けて、つまりは、首の関節に骨棘というものができて、それが神経を圧迫しているために右手が痺れることがあって、MRI撮影のようにずっと同じ姿勢で寝ていると右手が痺れてくるんです。今日も、計1時間じっとしていた訳で、ちょっとその傾向がありました。手術は何時間も同じ姿勢になるので、右手が痺れてしまうかも知れません。先生に相談しておかねばなりません。。。


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脳磁図

2009-06-10 13:23:52 | インポート
朝9時から脳磁図(MEG: Magneto-Encephalo-Graphy)の検査でした。 MEGは脳の電気活動によって生じる微弱な磁場を、超伝導量子干渉計と呼ばれる感度の高いデバイスを用いて測定する技術だそうです。 脳波に似ているようですが、脳波のように頭蓋骨による信号の減衰がなく、脳機能地図の作成などに応用されているようです。


ココの検査室は、一般的ないわゆる待合室のようなものはなく、脳磁図室と書かれたドアを恐る恐る開けると、雑然と機械に囲まれた先生が一人。 検査室というよりも実験室という雰囲気、、そうです、シールドルームです。


早速実験、いやいや、検査を始めます。 まず、金属類が身体にないことを確認して頭部に電極を取り付け、ボールペンのようなもので頭の形を計測します。 それからいよいよ磁気シールドルーム内に入ります。シールドルームの中には、一見、大型のマッサージチェアのような、フィンランドのNEUROMAG社製の脳磁計があり、そのイスに座ります。 頭にカバーをかけて測定開始。


最初にセンサー調整に数分。それから目をつむって測定、目を開けて測定。 ここから本格的な検査が始まります。 まずは、スクリーンに映るひらがな一文字を見て、そこから適当に何かを思い浮かべます。例えば、「い」なら「犬」とか、「た」なら「タロー」とか、「お」なら「小田和正」とか。

少し緊張を取った後、再びセンサー調整し、続いて、ひらがなの単語を読みます。 次のテストに入る前には必ず一旦身体を楽にした後、センサー調整があります。 スクリーンに映るものを読むのは心(頭)の中で読むだけで、声を発する訳ではありません。 ひらがなに続いては、漢字です。映された漢字だけじゃなくて、連想される言葉もいろいろ考えてしまったけど、影響あるだろうか??

今度は計算です。 単純な足し算引き算ですが、ずっと足し算ばかりで突然引き算が出ると、一瞬焦ってしまいました。

その後、両耳にインナーイヤホンを付けて、女性の声で「春、夏、秋、冬(裏でザーと雑音あり)」、そして「ピー」の音声を繰り返し聞きます。どれくらい聞いたのでしょうか、5分くらい?、途中で眠くなり、うとうとしかけたら、「寝ないで下さい!」って。

そして今度は、両手首に電極が取り付けられて電流が流れ、そうです、低周波治療器のような感じで、親指がピクピク動きます、このまま、測定です。同じように、両足首に電流を流して足をピクピクさせて測定して検査終了です。

時間を見ると10時半、1時間半の検査でした。 イスに1時間半座っているのはつらいです。


どんなデータになったのか興味があったので、検査終了後に先生に聞いてみたら、画面を見せていただきました。でも、何のこっちゃさっぱり分からんもので、先生の説明では、午後から行うMRIのデータと重ね合わせて、脳のどの位置で、どのような機能があるのかを判断するので、これを見ても分かりませんよ、とのこと。

先生、とっても楽しそうでした。いや、それで良いです。


では、これからMRIです。 その続きは。。。


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クロスロード

2009-06-10 05:48:09 | インポート
ココでは多くの学生さんが医学を学んでいます。病棟を抜け出して散歩すると生協があって、将来を夢見る学生さんで賑わっています。 2年前、私は”ココ”にいるはずでした。今とは全く違う理由で、あの学生さん達の中に交じって、話をしていたかもしれません。 ふと、もう一人の自分がそこにいるように感じました。”彼”は、私の存在に気づかずに、横を通り過ぎていきました。 ”彼”の人生はどうなるのでしょうか。そして私の今後は? そんなこと考えても全く意味のないことですが。。。


ココの同じ病棟の中では、やはり脳外科関連の手術をされた患者さんか?頭に白い包帯のような帽子(帽子のような包帯?)を付けられた方を数人見かけます。 中には小学生くらいの子供さんもいます。小さいのに頑張っています。 来週には私もそうなるのだなぁと思うと、やりきれない気持ちですが、あの子の、病気と闘ってやるというような悲壮感ではなく、明るく、ごく普通に歩いている姿を見ると、40半ばの大人が何してんねん、と反省です。

その他、外科もありますので、車椅子で治療されている患者さんも沢山いらっしゃいます。 事故で怪我をされた学生さんなのか、お見舞いに来られた学生さんの集団に若い頃の自分を重ねたり。。。 お互いが女性の患者さんだと老若問わず仲良くなれるのでしょうか、食事の時は会話が弾んでいます。(男性は無口)私の彼は仕事が忙しいらしくて一度も見舞いに来てくれないのー、って。。。


当たり前ですが、真夜中でも救急車がやってきます。(今朝は多い)搬送されている患者さん本人、ご家族、救急隊員、みんな必死だと思います。そしてココで、医師、看護師、様々なスタッフ達と共に闘いが始まります。 ココは人生のクロスロードです。


みんなそれぞれの人生を持ってココへやって来ます。それぞれの事情があり、対応も異なります。 人は一人ひとり、それぞれです。 でも、誰にでも平等に朝はやってきます。 時の流れる速度も同じです。誰かの時間が速く過ぎたり、ゆっくり動いたりはしません。 今朝も明るくなってきました。もうすぐ消灯時間が解除されます。 新しい一歩を踏み出そう!


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