健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

もう一つの理由。。。

2009-06-24 20:16:34 | インポート
今回、ブログを始めたのは同じ境遇を持つ方の参考に、というのは前にもお話しましたが、友人を含め多くの方にカミングアウトしてきたのには、もう一つ理由があります。


5年前の2月、高校時代の友人から肺癌の手術を受けたとのメールがありました。その友人は医師でもあり、状況が詳細に書かれてあり、ダイジョウブ、だとの第一印象を受けたのです。数ヶ月すれば会っても良いだろうなと、何度かメールを出しましたが、返信なし。その時に、ふと、嫌な予感はしたのですが、医者がダイジョウブって言っているんだからなぁ、と思って、もうちょっと待つと、とついに秋になってしまいました。でも遅かった。嫌な予感がしたときに、メールではなく、電話をすれば良かったんです。


その友人の奥様からの手紙で、もう会えなくなったことを知り、話のできない彼に会いに行きました。 彼の奥様の話によると、私からのメールは奥様が全て読んで、彼に聞かせて下さっていたとか。。。

その時は全身に転移していて散々な状況だったそうなので、嫌な予感がして会いに行っていたとしても、お互いが悲しい思いのまま、最後の再会になっていたかもしれません。

ただ、彼の奥様は、私に彼の状況を伝えるべきではないかどうか悩まれていたそうですが、私が一声掛けていれば、彼女が悩むことはなかったのではないか、また、少なくとも彼に、お前はよく頑張った、と最後に声をかけてやれることくらいはできたんじゃないかと、今でも悔やんでいます。 とても悔やんでいます。


そんなことがあったので、お互いに話せるうちに話をしておきたい、特に今回、あと何年?と思った時に強くそう思いましたので、ブログで広く、また個人的にも連絡させていただきました。

5年前、君の分まで強く長く生きるからね、と仏前で合掌したから、彼がきっと見守ってくれていると思います。M君、そうだよね。


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一時帰宅。。。

2009-06-24 19:35:57 | インポート
やっぱり、自宅は良いものですねー。ウグイスやホトトギスの鳴き声に交じって、隣のタローがワンと吠えます。これだけで癒されます。

えっ?家に帰ったんですか? そうです。

外泊許可をいただきました。

今朝は、手術で取った腫瘍細胞の生検結果を元に主治医と今後の治療方針について話し合いました。

2時間あまり、じっくりと、じっくりと、先生も忙しいのに、何度もコールを受けながら、丁寧に丁寧に私と奥様の質問責めに答えて下さいました。

簡単に言えば、グレードIIの乏突起神経膠腫に分類され、MIB-1 L1という増殖度を示す割合が3.5%と微妙に高めというもので、運動機能を温存することを優先するために一部取りきれなかった腫瘍があり、今後、それをどうするか、というものでした。

選択肢として示されたものは、テモダールという抗ガン剤を服用するとともに放射線治療を加えて、残った腫瘍を今のうちに潰しておいてしまおうというものでした。

もしも、放っておいた場合のリスクとしては、残った腫瘍細胞が再び増殖して大きくなって、運動機能に障害をきたす、あるいは、他へ転移するといったことが考えられます。

抗ガン剤治療や、放射線治療による副作用、またそれらへの対処法についても伺いました。

私たちも予習を十分?にして行き、先生もそれに応えて下さいましたので、もうセカンドオピニオンの必要もないかと思いました。むしろ、先生は何度も、”悩ましい”とおっしゃてましたが、手術に踏み切るかどうかと悩んだ時と同様、微妙な診断なようなので、別の先生に話を伺ったとしても迷うだけかと思いましたので、このままココで治療を継続することにしました。


良い先生に巡り会えて良かったと思います。


手術自体は順調に回復し、熱も出ないし、何も問題はないので退院を勧められましたが、来週から放射線治療で再入院するなら、外泊という形で家に帰った方が良いと希望して、急遽、病院での昼食後、帰らせていただきました。


でも信じられませんね、先週の今頃は、吐き気がしたり、熱も下がらないし、鬱ぎ込んでいたのに。。。医学の進歩は素晴らしいです。

来週からは新しい挑戦が始まります。ここからが本当のグリちゃんとの戦いです。吐き気、脱毛、倦怠感、、、でも、きっとダイジョウブ。


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感謝!!

2009-06-24 03:55:17 | インポート
脳腫瘍になって、その治療を始めるに辺り、様々な不安や迷いと闘わねばならなくなりました。同じ境遇にある方の参考になれば、また、自分自身の励みになればと始めたブログですが、多くの方々から励ましのお言葉を頂戴したお陰で、とりあえず第一段階の腫瘍摘出手術は心配された後遺症や合併症、感染症などを起こすこともなく、無事に寛解の方向へ向かい、次のステップへ進むことになりました。具体的にどうするのか、まだ結論付けていませんが、もうすぐ夜が明ければ、次の新しい一歩を踏み出すことになります。

晴れ渡った青い空の下、手術室へ歩いて行った日のように。。。 もう、遠い遠い過去のように感じます。


迷いや不安もすべての哀しみがあるとしても  

これから二人で 抱きしめればいい


これまで応援して下さった皆さん、声を掛けていただいた方々、足を運んでいただいた方々、本当にありがとうございました。 これからも、よろしくお願い申しあげます。


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