今朝は気分がよいので、服用している薬の化学構造式のアップを続けてみます。 テモダールに続いて紹介するのは、テモダールの副作用である吐き気を抑えるために30分前に服用するナボバンです。
抗ガン剤が投与されると5-HTという物質が分泌されて5-HT3受容体に結合して嘔吐中枢を刺激して強烈な吐き気を催すと考えられています。 ナボバンの有効成分トロピセトロンは5-HTが5-HT3受容体に結合することを防いで嘔吐を抑制すると考えられています。 この薬がなければテモダールを飲んだ時に、きっとゲエーゲエー吐いてしまい、辛い目にあうだけじゃなく、折角飲んだテモダールも吐き出してしまって何の意味もなくなってしまいます。 TVドラマで見かけた、癌治療=嘔吐という図式は薄れてきたのではないでしょうか。
化学構造を語る上でテモダール抜きではいけませんね。というわけで、今日は毎日11時に服用している抗悪性腫瘍剤のテモダールです。 以前にもお話したかと思いますが、アルキル化剤というもので、先日紹介したリスミーと同じように体内で代謝されて化学構造が変化することで本来の活性を示すタイプです。脳の中には余計なものが脳の中に入り込まないようにする特殊なバリアーがありますが、テモダールは分子量が小さいのでこのバリアーをくぐり抜けることができて、脳の中に入って腫瘍を叩くことができるのです。