24時間テレビのドラマ「にぃにのことを忘れないで」を見ました。
8年間の闘病生活を2時間で表現するのは難しいのだろうな、というのが正直な感想です。家族愛を伝えたい、というのが主題だとしても、最近の医療系のドラマ(救命救急とかコードブルーとか)は結構、土台がしっかりしているので、インフォームドコンセントはどうなっているのかとか、実際とは少し離れている表現が気になってしまいました。それから、「脳腫瘍=死」というイメージが前面に出てしまったのではないかと。脳腫瘍には様々な種類があり、決してイコール死ではないことの説明も、全国で脳腫瘍で闘っている患者さんが不用意に恐れないためにも必要ではなかったかな、と思いました。自分と重ね合わせながら見て大泣きするだろうと思っていたけど、結局は現実を知っているだけに覚めた目で見てしまいました。
でも、実際に川上浩輔さんとその家族の方々が脳腫瘍と闘われた姿と”愛”があったことは間違いありません。それには頭が下がります。今朝、その皆さんのお姿を拝見し、ほんの10分くらいでしたが真実が伝わってきたように思いました。多分、ドラマでは伝えきれなかったものがあるのではないかと思い、原作本を読んでみることにしました。”たしかなこと”があるはずです。