四谷のしっぽ お散歩日和

あっちこっち街歩き、カフェめぐり、ガーデニング、
日々の出来事をつらつらと…
そんな感じのごった煮ブログ。

ミュージカル「キンキーブーツ」を観てきました(東急シアターオーブ)

2022-11-06 14:12:55 | ミュージカル/演劇

とうとう…

ミュージカル「キンキーブーツ」を観てきました。

素晴らしかったです。

2016年日本初演、2019年再演、

三浦春馬さんがしなやかで美しく魅力的なローラを演じた大人気のミュージカル。

私は初演も再演も観ることができず、ずっと動画を見続け、

次はぜったい三浦さんのローラを観たいと思っていたのですが叶いませんでした。

とても素晴らしい作品なのでいつか誰かが後を引き継いで3度目があると信じて待っていました。

今回、城田優さんがローラ役。

チケットの一般発売では残席が少なく争奪戦、その後 立見席が発売され人気の高さを実感。

次回は先行抽選に申し込みます…

舞台はイギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗靴工場。

父親が亡くなり靴工場を継ぐことになったチャーリー。

ところが工場は倒産寸前。

従業員のローレンから今と同じことをしていてもだめ、

新しい市場を開拓するべきだと言われ

ロンドンで出会ったドラァグクィーンのローラとブーツ作りを始めます。

男性の体重にも耐えられる丈夫でセクシーなドラァグクィーン用のブーツ。

ミラノの見本市に出し経営の立て直しを目指します。

保守的な従業員たちはドラァグクィーンのローラを受け入れません。

見本市を前にローラとチャーリーはお互いの考えが合わず言い合いをしてしまいます。

さぁ、見本市はどうなる…

差別、偏見をなくし、相手を受け入れ、お互いを認め合えば成功に近づいていける…

他の人と同じでなくても自分の個性で生きてみる、でも愛は忘れないで…

いろんなことを気づかせてくれる作品です。

今回は3階席2列目。

東急シアターオーブは縦に長い劇場なので3階席は不評なコメントを目にしますが

傾斜もあって前の人が邪魔になることもないし、

ステージがすごく遠いという感じもせず

私は見づらいとは感じませんでした。

ただ、前列との間隔が狭いので奥の席の人は出入りしづらいです。

 

シンディーローパーが担当した音楽は躍動感にあふれ、

気持ちがふっと上がって何度聴いても素晴らしく、ダンスシーンは圧巻。

ドラァグクィーン仲間のエンジェルスの皆さんはハイヒールをはいていてもダンスのキレがよく素敵。

歌&ダンスシーンでは手拍子でお客さんが温かい…

初演、再演がしっかり根付いている感じがしました。

1幕も2幕もあっという間。

カーテンコールが終わり公演終了の場内アナウンスが流れても拍手は止まず、

ローラとチャーリーがもう一度出てきてくれました。

(場内アナウンスが途中で切れました)

公演グッズをチェック。

ローラ、チャーリー、エンジェルスのキューピー人形。

どれが出るかはお楽しみ…でも残念ながら…Sold outでした。

 

男性の服を着たローラは少し自信なさげで寂しそうに見えるけれど

女装すると奔放で生き生きと輝きとても魅力的になります。

他の人と違うからと隠す必要はなく、自分を受け入れ輝ける生き方を。

でも、お互いに相手を認め、愛とやさしさは忘れないで、ローラみたいに。

 Just be who you wanna be! 

なりたい自分になりなさい!

 

松竹ブロードウェイシネマ「キンキーブーツ」はこちらから

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホームレッスン」を観てきました(新宿・紀伊國屋ホール)

2022-10-16 15:08:57 | ミュージカル/演劇

先日、ミュージカルを観に行った際、ごっそりもらってきた

演劇のチラシに面白そうなお芝居があったので観に行ってきました。

ホームレッスン」(新宿・紀伊国屋ホール)

物語は

「世の中には境界線が曖昧な事ってけっこうありませんか」

という話から始まります。

例えば、

朝は「おはよう」、昼は「こんにちは」、夜は「こんばんわ」

では夕方は「こんにちは?」「こんばんわ?」どっち?

いったい何時から「こんばんわ」になるの?

「自由な教育」「自分が好きなことをやりなさい」って言うけれど

それによって法を破ってはいけないわけで…

「自由」の境界線はどこ?

 

三上家には奇妙な100の家訓があり、それぞれ点数が決められています。

違反すると点数が加算されていき、ある点数に達すると懲罰として監禁されます。

お母さんは頑なに家訓を守ろうとさせ、

お父さんと子どもは疑問に思いながらもしぶしぶ従っています。

娘の結婚相手の大夢(ダイム)は施設育ち、自分を世の中に合わせながら

生きてきたため、三上家の家訓、価値観にも順応し家族になろうとします。

ある日、大夢は懲罰で長い間物置に閉じ込められている息子を見つけ

助けたい気持ちにかられますが

「懲罰中の人間に手を貸してはならない」

という家訓から葛藤に襲われ、家族や大夢自身のバランスもおかしくなっていきます。

お母さんが家訓に忠実な理由は物語の後半で明らかになるのですが、

公演プログラムに載っている100の家訓を読むと

納得できるもの、何で?と疑問に思うもの様々。

納得できるものでも「~しなければならない」という言葉が付くと

疑問に変わっていきます。

この世には様々なルールが存在しますが、

おかしな縛りは真実を隠蔽していくことにつながり

人間がその状況に順応してしまうことがあるのだと

物語が進むにつれて怖くなるような、

いろいろなことを考えさせられるお話でした。

面白かったです。

お芝居を観た後はゆっくりお茶をしながら余韻に浸る…

ハーブス ルミネエスト新宿店 でフルーツケーキをいただきました。

公演プログラムを読みながら

社会に順応するって何だろう、どこまでが自由なんだろう、

考えても答えは出ず。

観終わって劇場を後にしてからジワジワくる作品でした。

法に触れていなくても他者に迷惑がかかることはNGだし、

自由の境界線ってどこ…ですか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ミュージカル COLOR」を観てきました

2022-09-25 14:21:16 | ミュージカル/演劇

仕事帰り、新国立劇場小劇場へミュージカルを観に行ってきました。

ミュージカル COLOR

交通事故で記憶をなくした青年と記憶を戻してあげたい母。

物の名前も、文字も、食べることも、お腹がすくことも、

寝ることも、自分のことも、家族や友人のことも忘れてしまった彼に

この世界がどう見えていたのか、

本人と家族の不安と葛藤を描いています。

草木染作家 坪倉優介さんの実話を舞台化した新作ミュージカル。

舞台動画はこちら

舞台動画はこちら

出演者は3人。

ミュージカルとしては短い1時間半、休憩なし。

「大切な人たち」役が編集者、父、友人など複数を演じます。

ピアノの演奏とともに物語は静かに進んでゆきます。

「ぼく」と「母」の葛藤シーンは胸が苦しく、

舞台をじっと見つめていた私の右目から温かい水がポロっと流れ、

時間差で左目からもポロっと…俳優さんてすごいな。

舞台セットにはシーンに合わせた映像が映し出され、

彼の頭の中で今何が起こっているのかがイメージとして視覚化されて

演出もよかったです。

プログラムと坪倉さんの原作本を買ってきました。

一気に読んでしまいました。

様々な葛藤の中で得た素敵な言葉が印象に残っています。

坪倉さんの作品が展示されていました。

草木染に使う枝も実も終わった命のように見えるけれど、

煮出していくと色として蘇る

いい言葉だったな…

著書の中で、

天気のいい日、嬉しい時に見上げる空の色と

怒られた時に見上げる空の色は違うように感じる

と書いていて、それを「心の色」と表現されています。

観劇前と後では着物の色の深みが違って見えました。

この色の中にある物語が私の記憶に刻まれたから。

 

「記憶は自分が自分であるための拠り所だ」

というセリフがありました。

誰もが持っている嫌な記憶、忘れたい記憶だけを無くせたら

人間はもっと楽に生きられるのではないかと思ったことがあります。

でも、それではきっと他者の気持ちも理解できない

傲慢な人間になってしまうかもとも思ったり。

 

心が傷つくことがいっぱいあったであろう坪倉さんは

事故後に手に入れた新しい過去に励まされながら生きている

と書いています。

 

いい記憶も、嫌な記憶も、全てが今の自分を作っているのですね。

 

劇場を出ると夏の終わりを感じるひんやりした風が吹いてきました。

もうすぐ木々の色も変化して、街中の色も変わっていくな…

明るい黄色、温かみのあるやさしいオレンジ、情熱的な赤…

そんな風景を思い描きながら改札に吸い込まれていきました。

 

素晴らしい作品に出会えたことに感謝。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミュージカル「メリー・ポピンズ」を観に行ってきました(東急シアターオーブ)

2022-05-05 13:37:26 | ミュージカル/演劇

渋谷の東急シアターオーブで

ミュージカル「メリー・ポピンズ」を観てきました。

【舞台動画はこちら】

【舞台動画はこちら】

2018年の日本初演の時、私は観に行けなかったので

再演をずぅ~っと待ってました。

コロナ禍での公演は大変。

中止になる可能性もあるなと思いながらこの日を待っていました。

無事観劇できたこと、製作スタッフ、出演者、劇場スタッフの皆さんに感謝します。

私はディズニー作品の中で「メリー・ポピンズ」が不動の一位です。

ジュリーアンドリュースがメリーを演じた映画「メリー・ポピンズ」を

家族で何度も何度も観ました。

再演を伝えると母も観たいというので、

久しぶりに一緒に行ってきました。

東急シアターオーブは渋谷ヒカリエ11階にあります。

劇場入口、劇場内のホワイエからの眺めがすごい。

 

新宿方面は下に宮下パーク、

向こうには代々木第一体育館、新宿の都庁が見えています。

渋谷スクランブル交差点方面。

建物だらけ…渋谷ってごちゃごちゃしてる…

私は渋谷に来ることがないので、劇場にたどり着くまでにやや迷子。

それでは劇場内へ…

 

メリ~

テンションあがるぅ~ 

ダブルキャストの メリー ポピンズ & バート

メリー ポピンズは何でもできる素晴らしい人。

歌のとおり 何もかもパーフェクト

この日のメリー ポピンズは大好きな濱田めぐみさん。

初演に続き再演も濱田さんがメリーでよかった。

バートはミュージカルで大活躍の小野田龍之介さん。

 

舞台はイギリスのロンドン。

バンクス家は規律と秩序をよしとする厳格なお父さん、

上流階級に馴染めないお母さん、

いたずら好きで乳母が何人も辞めていく2人の子ども、

家族の糸はほころび気味。

子どもたちが理想の乳母を書いた紙をお父さんが破り暖炉に捨てると

不思議なことが起こり、

破り捨てたはずの紙を持ってメリー ポピンズがやってきます。

 

濱田めぐみさんは背筋がすっと伸びて、

立ち振る舞いがメリーのイメージにぴったり。

凛とした中にやわらかさと温かみがにじみ出るメリー ポピンズでした。

セリフの声も歌声も素晴らしく、メリーポピンズの不思議な世界に

引き込まれるような感覚になりました。

劇団四季にいらっしゃった頃、「ライオンキング」で濱田さんの歌声を

初めて聴いた時の感動を思い出します。

出演者みなさん素晴らしかったです。

 

メリーがかばんから長い帽子掛け、観葉植物、鏡などいろんな物を次々に出したり、

階段の手すりに乗りスルスル~っとのぼって行ったり。

 

ステップ・イン・タイム のシーンでは

バートがステージ横の壁を歩いてのぼっていき、

天井を逆さづりになって歩いていきます…タップを踏みながら。

そして反対側の壁を歩いておりてきます。

不思議な光景。

 

バンクス家の家族の修復を見届け、メリー ポピンズは空に帰って行きます。

最後、傘を広げ、客席の上を飛んで3階席の方に消えて行きました。

目の前をメリーが飛んでいる…夢みたい。

 

照明の具合が絶妙で、ワイヤーがあまり目立たないので

本当に飛んでいるみたいに見えました。

映画で観たメリー ポピンズの不思議な世界、魔法を生の空間で視覚化できている

舞台技術に感動しますね。

カーテンコールの時だけ写真撮影可。

ハッシュタグをつけてSNSで感想を書いて思い出をシェア…

ということなので撮ってみましたが

ピントがうまく合わず、気が焦りわちゃわちゃしちゃって

あまりうまく撮れませんでした。

カーテンコールの

スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス

(Supercalifragilisticexpialidocious) 

※困難な状況に陥った時に口にすると解決する魔法の言葉

はアルファベットを表現した振付が圧巻です。

【動画はこちら】

【動画はこちら2022年度公演】

バートが「行くぞぉ~」って言ってるところ…かな。

素晴らしかったのでゴールデンウイーク中、もう一度観に行くことにしました。

 

メリー ポピンズのお洋服柄のミニタオル & マスキングテープをお買い上げ。

 

【2回目観劇レポ】

ゴールデンウイーク後半、お客さんいっぱい。

この後、さらにたくさんの人で埋め尽くされていました。

 

2階席のホワイエは向こうに山並みが見えます。

数十年劇場通いをしていますが、こんな眺めのいい劇場初めてかも。

  

この日の出演は 濱田メリー&大貫バート。

今回は2階席3列目。

舞台から遠いのかなと思いましたがそうでもなく、

全体が見渡せてとても見やすかったです。

最後、メリーが客席に飛んできた時、目の前まで来て3階席の方に消えて行きました。

自分に向かって飛んでくるようで感動しました。

お客さんを見渡しながら「ありがとうございました」みたいな感じで

飛んでいきました。

メリーがかばんからいろんな物を取り出すシーン、

ティーポット&カップを出した時、カップが宙を浮いていた…

1回目の観劇では気づかなかった…

ストーリーの展開に合わせて、ここに置いてあったものがいつの間にかなくなっていたり、

ちょっと目を離すと見逃してしまうような演出が散りばめられています。

メリーポピンズの不思議な世界満載の舞台。

ダンスシーンも素晴らしく、何度観ても感動でした。

カーテンコール、「写真撮影OK」サインが出て今回も撮ってみました。

ステージの周り、客席の壁に星が出てとてもきれい。

 メリーと一緒ならば~ 楽しいゴールデンウイーク

  A jolly, jolly holiday with you 

って感じの素敵な休日でした。

連休はあっという間。

また仕事がんばろっ

 

【渋谷ヒカリエ パネル展示】

渋谷ヒカリエ5階でパネル展示やってます。

QRコードを読み取ると各出願者のボイスメッセージが聴けます。

 

     濱田メリー         笹本メリー

 

     大貫バート         小野田バート

 

【東急プラザ渋谷 パネル展示】

 

東急プラザ渋谷でもパネル展示やってます。

展示は写真撮影可、ハッシュタグを付けてSNSで…ということなので撮ってみました。

劇中に出てくるメリーの傘、今回の再演の出演者サイン入り台本が展示されていました。

持ち手が鳥さんになっている傘。

映画でジュリーアンドリュースが「おしゃべりね」ってくちばしをキュッとつまむシーンが好き。

 

メリー ポピンズは言います。

「私は幸運なんていらないわ」

「どんなことだってできるわ、自分が邪魔をしなければ」

星まで手を伸ばすよりも あなたが空へ

 飛び込めばそこは星空の中…

 どんなことでもできる

 何ものにもひるまず走れ 

 

「自分にはできない」と自分で限界を決めてしまってることありますね。

ドキッとさせられるセリフです。

運がいいとか悪いとか言ってないで、自ら動いて夢をつかめ…と。

 

大切なことがセリフや歌詞にいっぱい詰まっている作品です。

そこに耳を傾けながら観て欲しいなと思いました。

 

お砂糖ひとさじあれば苦い薬も飲めるように

嫌な仕事も楽しくなって、毎日が楽しくなる

メリー ポピンズは歌って子どもたちにそう教えます。

ミュージカルは私にとって ひとさじのお砂糖

日々様々なことが起こっても、いつもミュージカルが心を支え、楽しくしてくれました。

 

愛らしく、気品があって、冷静に物事を見つめ、

さりげなくいい方向に導き、大切なことを気づかせてくれる愛情にあふれた女性。

子どもたちにルールを守らせ、甘やかさない。

やさしさの中に凛とした意思のある素敵な女性。

大好きよメリー・ポピンズ 

 

東の風が吹いてきたら、何かが起こる前触れ。

メリーポピンズがやって来ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする