湯島天神で うそ替え神事 というのが行われているというので
行ってみることに。
JR御茶ノ水駅から聖橋を渡り、まっすぐ、まっすぐ、
坂道を下って、のぼって歩くと、突き当りにあるのが
湯島天神
学問の神様「菅原道真公」を祀る神社。
梅の名所でもあります。
受験の時に何度かお世話になりましたが
来るのは久しぶり…
懐かしいな…
相変わらず屋台がいっぱい出てるなぁ…
来るたびに思うのですが、さほど広い境内ではないから
社殿と屋台が近すぎて落ち着かないのよね。
撫で牛
天神様と言えば牛。
牛の角を撫でたり、体の悪い所を撫でるといいらしいです。
http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/engi/ushi.htm
受験シーズンなので参拝客がいっぱい。
絵馬の山
この時期、神様も毎日残業続きかしらね…
境内には 奇縁氷人石 というものがあります。
江戸時代、迷子を探す際に石碑の片側に迷子の名前、特徴を書いた紙を貼り、
情報を持っている人が反対側にその情報を書いた紙を貼っていました。
石柱の右側には「たつぬるかた」、
左側には「をしふるかた」と書いてあります。
落し物や迷子を探す人は「たつぬるかた」に、
拾ったり見つけた人は「をしふるかた」に、
お願いしたいこと、知らせたいことを紙に書いて貼りました。
人と人を結ぶ情報伝達の場だからでしょうか、
縁結びのご利益があるということです。
さて、うそ替え神事、あれをいただかなければ…
鷽(うそ)はスズメより一回り大きい鳥。
首から頬にかけて美しい紅色、背と腹はねずみ色、
頭と尾が黒くきれいな声で鳴き、幸運を招く鳥とされています。
鷽替えとは私たちが知らず知らずのうちにつく「嘘」を
木彫りの鷽(木鷽)に託し天神様の「誠」のこころに替えていただく神事。
これまでの悪い事が「うそ」になり除災招福、開運・出世・幸運を得ることができると
信仰されてきました。
木鷽は毎年初天神(1月25日)に替えます。
天満宮(天神様)で行われる神事なのだとか。
(東京だと他に亀戸天神)
昨年のお正月、近所の神社で縁起物付のおみくじを引いたら
「鷽替え」の縁起物が入っていました。
嘘を誠に替える…そんな都合のいいことがあるかいな
と思いつつ、非常に気になっていた神事です。
大きい方をひとつ購入。
鷽替えピーちゃんと今年1年、開運の道を歩みたいと思います。
御茶ノ水駅方面へ戻ります。
まっすぐ、まっすぐ…
湯島聖堂が見えたら、左へ曲がると
神田明神
ビルやマンションに囲まれ、鳥居はちょっと窮屈そう。
東京生まれ、東京育ちの私ですが、
実は…初めて来ました。
立派な門ですねぇ。
中へ入りましょう。
江戸城の表鬼門であるこの場所に神田明神、
裏鬼門に赤坂の日枝神社。
江戸城をはさみ、神田明神と日枝神社は対角線上にあり
鬼門を封じているのだそうです。
スカイツリー、どこにでも顔出しますねぇ。
参拝をして、おみくじを。
でました 大吉。
茅の輪をくぐり、大黒様に参拝。
大きくてご利益ありそう。
神田明神は大黒様、恵比寿様、商売繁盛の神様が祀られているので
新年には多くの企業が参拝に訪れ、毎年ニュースでも紹介されていますよね。
草が…ない
んっ 何 呼んだ
神馬 神幸(みゆき)号 明(あかり)ちゃん
平成22年5月15日生まれ
信州佐久高原出身の牝馬。
歳をとるごとに白毛が増え、白馬になっていきます。
明るく平和な世を願った名前で、神田明神の「明」の文字をもらい名づけられました。
売店では文京区の階段をバックにポーズをとる明ちゃんの
ポストカードが販売されています。
駐車場の上にある屋上庭園。
狭いけれど、いろんな植物が植えられています。
もうすぐ芽吹いて、花がいっぱい咲くことでしょう。
ビルの谷間の窮屈な一角、こういう空間は貴重です。
神田明神に来たらここに寄らねば。
そしてあれを飲まねば。
入口鳥居横、天野屋の甘酒。(350円)
お店の地下6mの天然の土室(むろ)から作り出される糀をもとに、
作られています。
カップの底にお米がいっぱい沈んでいて、美味しかったです。
飲み応えのある甘酒ってなかなかお目にかかれません。
せっかくなので、神田明神の前にある湯島聖堂へ。
5代将軍徳川綱吉によって建てられた、本来は孔子廟。
日本の学校教育発祥の地だそうです。
お茶の水近辺は大学などの教育機関が集まっていのも何か関係しているのでしょうか。
水に映る絵馬。
2つの世界を見ているような不思議な光景。
中へ…
勉強嫌いな私が立ち入ってはいけない場所のような気もしますが…
余計なものがない、シンプルな構造。
絵馬は板が2枚重なり紐で縛ってあるので、
お願い事が見えないようになっています。
個人情報保護
ごちゃごちゃしている御茶ノ水駅前の喧騒が嘘のような静かな一角。
階段をおりて行ったら…
孔子様がいらっしゃいました。
さぁさぁ、勉強していきなはれや…とでも言っているかのよう。
ひゃ~、勉強嫌い~
冷たい空気の中、かすかに花の匂いが漂う季節になりました。
春はもうすぐそこ。
さて、東野圭吾原作『新参者』によると、人間は3つの嘘をつくらしい。
・自分を守るための嘘
・他人をかばうための嘘
・他人を欺くための嘘
その場を切り抜けるため、いい人を演じるため、取り繕うため、
人は知らず知らずのうちにいろんな嘘をついているものなのでしょう。
相手を想いかばう嘘は、時に自分を守るための嘘にもなり
ズルく不完全な人間の姿が見えてくるような気がします。
でも、嘘があるから人間関係が円滑に進むっていうこともありますね。
嘘だと気づいても気づいていないフリをして
だまされてあげるのも、ひとつのコミュニケーションなのかもしれません。
その嘘を天神様に嘘にしていただいて、また1年よい人間関係を築きたいものです。
鷽替えピーちゃんよ、
加齢による免疫力の低下も全て嘘にして欲しい…