ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

冠動脈バイパス手術を受けて(その1)!!

2013-05-16 13:10:39 | 健康
 3月の中旬にその症状は突然に襲ってきました。その日の朝、通勤のために自宅から最寄りの駅へ歩いている途中でだんだんと胸が苦しくなり、歩くことが出来なくなる程の状況に陥りました。

 以前にも年に数回、特に寒い日にちょっと胸が苦しいかなぁと思う程度の軽い症状はありましたが、その時はちょっと疲れが溜まっているのだと勝手に判断していたことが、大きな誤りでした。病気は早期発見が特に大切であると言いますが、その時点でそのような意識が働かないことが大きな問題だと思います。

 このような状況が1週間続いたため、これは単なる疲れではなく最も恐れていた動脈硬化による症状だと自己診断しました。さらに駄目押しのために掛かり付けの医者に症状を説明したところ、狭心症の疑いが強いのですぐに病院へ行きなさいとの診断であたっため、翌日大きな病院で診断を受けました。

 各種検査を行った後、担当の医師から不安定狭心症と診断され、早急にカテーテル検査と必要によりカテーテル措置(バルーンもしくはステント治療)を行ったほうが良いと言われました。自分でもこのまま何もしないのは問題だと判断できたので、その場でカテーテル検査の申し込みを行い、2日後にカテーテル検査を受けました。

 カテーテル検査を行う検査室に初めて入った印象は、最新鋭の設備(検査台は乗り心地がよく、医師の思い通りに検査台が3次元に動くとともに、血管の内部の状況やその他の情報を表示する大型ディスプレーが8台)が設置されており、素人の私はこれだけの設備で検査するのだから簡単に対処でき、すぐに良くなって回復するだろうとの甘い考えを持ちました。

 個人的には、カテーテル検査で冠動脈の一部が詰まっているのが発見され、その場でバルーンにより血管を膨らませるかあるいはステントを挿入して血管を広げることにより、症状が回復するだろうとのシナリオを描いていました。

 しかし、実際のカテーテル検査を受けた結果は、冠動脈の3本中2本が完全に詰まっており、最後の1本も詰まってもう少しで完全に詰まる最悪の状況でした。

 カテーテル検査は部分麻酔で実施されるため、医師の言葉が全て理解できる状況の中で行われるので、受ける側は非常に緊張するものでした。特に印象に残っているのは、「すぐに心臓血管外科の先生を呼んできて!」との言葉でした。

 さらに、この検査に立ち会っている他の医師にも相談し、この状況ではカテーテル措置は出来ないからこれで検査を終了するとの内容を聞きながら、最悪の状況に自分が置かれていることを冷静に受け止めました。

 
 検査終了後、自分の心臓の冠動脈の様子を画像で見ましたが、細々と変わり果てた頼りない冠動脈1本により自分の心臓が支えられている状況を客観的に見ながら、えらいことになったとの思いを強く感じました。

 医師から現状の説明を受けた後、車椅子で病室に戻りましたが、カテーテルを刺した右手首は止血のために空気圧を強くした特殊な止血バンドが装着されましたがその痛みと、これから自分はどうなるのだろうと漠然とした思いでいっぱいになりました。

 後日カテーテル検査を担当した医師と話した際に、予想以上に悪い状況であったと聞かされ、病院に行ったタイミングが命を継続する最後のチャンスだったのだと思いました。結果的に言えることは、本当に運が良かったとしか言いようがありません。 合掌

■ 体と心のバランス!!

2012-04-29 09:50:49 | 健康

 今年の初めに人間ドックを受けた結果ですが、緑内障の疑い、慢性萎縮性胃炎、高脂血症、
動脈硬化の4つに問題があることが判明しました。歳を重ねる度に、体の機能に問題が出て
くるのは当然のことと理解できるので、これまで人間ドックを受けるたびに引っかかってい
た慢性萎縮性胃炎、高脂血症、動脈硬化に関しては特に吃驚しませんでした。

 しかし流石に緑内障の疑いがあるとの診断結果には少し凹みました。今回緑内障の疑いと
の診断結果から、2度の精密検査を受けた結果、視野検査で死角があるのが見つかりさらに
視神経が傷んでいるのが確認されましたが、一過性の可能性もあることから数か月後に再度
精密検査をすることになりました。

 確かに人間ドックの受診前は目が疲れて痛いことが何度もありました。この原因の一つに
震災後に、会社の節電施策の一環でオフィスの蛍光灯を約半分減らした際に、凡夫の席の上
の蛍光灯が外され少し暗くなったことも影響しているかも知れません。今回の診断結果がで
たので凡夫のところだけ特別に蛍光灯を元に戻してもらいました。

 胃炎に関してもここ数年慢性萎縮性胃炎と診断されていました。特に昨年は逆流性食道炎
と診断され再検査をした後、薬を飲んでいますが、このような状態の中で毎回4合以上の酒
を飲むことから治療効果が打ち消され、高脂血症とともに一向に良くなりません。意志の弱
い酒飲みの自業自得の行為の結果だと思っています。

 担当医からは、最後の手段と言ってヘリコバクター・ピロリ菌の除去が効果的だと勧めら
れ、あまり乗り気ではなかったのですが、除菌をすることにしました。除菌の方法は、胃酸
の分泌を強力に抑えるプロトンポンプ阻害剤と2種類の抗生物質を1日2回1週間服用する
というものです。

 薬を飲み始めて1日目は、副作用も感じられずこのまま1週間が過ぎると楽だと思ってい
ましたが、2日目から気持ち悪いのと下痢気味な状態がずっと続きました。さらに除菌が上
手くいったかを1ヶ月後に検査することから、それまでの期間は従来飲んでいた胃薬を飲め
ないので除菌をしたにも係らず、胃酸過多のような状態が続き非常に辛い思いをしました。

 従来は悪いなりにもピロリ菌と胃の酸のバランスが取れていたのを、ピロリ菌を退治した
関係で一時胃の中の酸のバランスが大幅に崩れたために見かけ上、胃酸過多のような状態が
続いたのだと思います。現在もピロリ菌を退治したにも係らず、胃の調子はあまり良くあり
ません。困ったものです。

 胃の調子が悪いのは、ピロリ菌の有無や酒の飲み過ぎだけではなく、ストレスによる影響
も大きな要因を占めるのだと思います。仕事、定年後の人生設計、両親の介護等この1年の
間に多くの課題や壁に直面し心を悩ませたのは事実です。

 このようなことを考える時には、必ずと言っていいほど胃液がたくさん分泌される感覚が
あり、調子が良くない状態が数日続きました。薬を飲んでいてもこの状態ですから、薬は確
実な解決方法ではないことが言えます。

 このような時に効果のある方法は、心を休めるモーツァルトの音楽と仏教が教える説法を
素直に理解することです。心が弱ると確実に体も関連して弱ります。心を健全にした上で適
度に体を動かしていれば体と心のバランスがとれ良い体調を維持できると思っています。

 体と心のバランスだけでなく、多くの事象の中には相反する要素が必ず存在し、これらの
バランスを保つ行動様式が最も大切です。どちらか一方だけが強い場合は、決して良い結果
はでないものです。調和のとれた状態を維持する努力が必要です。仏教の中の「中庸」ある
いは「空」に関して理解を深めなければならないと思うこの頃です。    合掌