1週間前にN響の定期演奏会へ出かけてきました。通常は土曜日に開催されるのが普通で
すが、今回はヴェルディの歌劇「アイーダ」全曲を演奏会形式で行う関係で金曜日のそれも
午後6時開演でした。
ヴェルディの歌劇に「アイーダ」というのがあるということは知っていましたが、一度も
全曲を聴いたことはなかったので、退屈な内容だったらどうしようかと少し不安な気持ちで
NHKホールに出掛けました。
通常のオペラは、舞台装置があり衣装をまとった歌手が舞台で演技をしながら歌うもので
すが、今回は演奏会形式ということで、舞台装置がなく、歌手は出番になるとオーケストラ
の前に出てきて歌うと形式で動きのないオペラとなっています。やはりオペラは舞台装置の
ある中で行われないと本質が発揮されません。
個人的には、モーツァルトの「魔笛」「ドン・ジョバンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」
等に慣れ親しんでいるのでイタリアのオペラの中で特にヴェルディの歌劇は派手で歌手もエ
ネルギッシュに歌うタイプに属するので、どちらかというと敬遠するタイプのオペラです。
今回は、指揮がネルロ・サンティ、キャストとしては、エジプト王:フラノ・ルーフィ、
アムネリス:セレーナ・パスクアリーニ、アイーダ:アドリアーナ・マルフィージ、ラダメ
ス:サンドロ・パーク、ランフィス:グレゴル・ルジツキ、アモナズロ:パオロ・ルメッツ、
エジプト王の使者:松村英行、女祭司長:大隅智佳子、合唱:二期会合唱団でした。
歌手の中では、アムネリス役のセレーナ・パスクアリーニとラダメス役のサンドロ・パー
クが素晴らしい歌を披露してくれました。また日本人の松村英行と大隅智佳子もレベルは高
いと思いました。
演奏を全曲聴いて感じたことは、ヴェルディの歌劇も聴くことができるなぁと素直に思い
ました。相対立する内容(例えば愛と死)のメロディーを同時に演奏するにもかかわらず、
双方の異なるメロディーの間で調和がとれた美しいものとなっており、ヴェルディの良さを
体感しました。ただしヴェルディの全てのオペラが好きになれるかというとちょっと違うよ
うな気がします。
2007年11月にネルロ・サンティの指揮によるプッチーニの歌劇「ボエーム」を演奏
会形式で聴きましたが、この時も良い演奏で充実した時間を過ごした記憶があります。
東京で活動している他のオーケストラはオペラを上演する機会が多いのに比べるとN響は
オペラを上演する機会が殆どないのでオペラ向けの演奏方法がしっくりと行かない感じを受
けていましたが、今回はそのような感じを受けることなく自然な流れのオペラを楽しむこと
ができました。これはネルロ・サンティの力量だと思われます。
どちらにしても演奏は美しくレベルの高いものでしたので大満足でした。次回はモーツァ
ルトのオペラに挑戦してほしいと思いますがネルロ・サンティがモーツァルトが好きで振る
かどうか分かりません。
すが、今回はヴェルディの歌劇「アイーダ」全曲を演奏会形式で行う関係で金曜日のそれも
午後6時開演でした。
ヴェルディの歌劇に「アイーダ」というのがあるということは知っていましたが、一度も
全曲を聴いたことはなかったので、退屈な内容だったらどうしようかと少し不安な気持ちで
NHKホールに出掛けました。
通常のオペラは、舞台装置があり衣装をまとった歌手が舞台で演技をしながら歌うもので
すが、今回は演奏会形式ということで、舞台装置がなく、歌手は出番になるとオーケストラ
の前に出てきて歌うと形式で動きのないオペラとなっています。やはりオペラは舞台装置の
ある中で行われないと本質が発揮されません。
個人的には、モーツァルトの「魔笛」「ドン・ジョバンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」
等に慣れ親しんでいるのでイタリアのオペラの中で特にヴェルディの歌劇は派手で歌手もエ
ネルギッシュに歌うタイプに属するので、どちらかというと敬遠するタイプのオペラです。
今回は、指揮がネルロ・サンティ、キャストとしては、エジプト王:フラノ・ルーフィ、
アムネリス:セレーナ・パスクアリーニ、アイーダ:アドリアーナ・マルフィージ、ラダメ
ス:サンドロ・パーク、ランフィス:グレゴル・ルジツキ、アモナズロ:パオロ・ルメッツ、
エジプト王の使者:松村英行、女祭司長:大隅智佳子、合唱:二期会合唱団でした。
歌手の中では、アムネリス役のセレーナ・パスクアリーニとラダメス役のサンドロ・パー
クが素晴らしい歌を披露してくれました。また日本人の松村英行と大隅智佳子もレベルは高
いと思いました。
演奏を全曲聴いて感じたことは、ヴェルディの歌劇も聴くことができるなぁと素直に思い
ました。相対立する内容(例えば愛と死)のメロディーを同時に演奏するにもかかわらず、
双方の異なるメロディーの間で調和がとれた美しいものとなっており、ヴェルディの良さを
体感しました。ただしヴェルディの全てのオペラが好きになれるかというとちょっと違うよ
うな気がします。
2007年11月にネルロ・サンティの指揮によるプッチーニの歌劇「ボエーム」を演奏
会形式で聴きましたが、この時も良い演奏で充実した時間を過ごした記憶があります。
東京で活動している他のオーケストラはオペラを上演する機会が多いのに比べるとN響は
オペラを上演する機会が殆どないのでオペラ向けの演奏方法がしっくりと行かない感じを受
けていましたが、今回はそのような感じを受けることなく自然な流れのオペラを楽しむこと
ができました。これはネルロ・サンティの力量だと思われます。
どちらにしても演奏は美しくレベルの高いものでしたので大満足でした。次回はモーツァ
ルトのオペラに挑戦してほしいと思いますがネルロ・サンティがモーツァルトが好きで振る
かどうか分かりません。