ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 第1682回NHK交響楽団定期演奏会を聴いて(Aプロ初日)♪♪

2010-10-24 00:07:01 | Weblog
 1週間前にN響の定期演奏会へ出かけてきました。通常は土曜日に開催されるのが普通で
すが、今回はヴェルディの歌劇「アイーダ」全曲を演奏会形式で行う関係で金曜日のそれも
午後6時開演でした。

 ヴェルディの歌劇に「アイーダ」というのがあるということは知っていましたが、一度も
全曲を聴いたことはなかったので、退屈な内容だったらどうしようかと少し不安な気持ちで
NHKホールに出掛けました。

 通常のオペラは、舞台装置があり衣装をまとった歌手が舞台で演技をしながら歌うもので
すが、今回は演奏会形式ということで、舞台装置がなく、歌手は出番になるとオーケストラ
の前に出てきて歌うと形式で動きのないオペラとなっています。やはりオペラは舞台装置の
ある中で行われないと本質が発揮されません。

 個人的には、モーツァルトの「魔笛」「ドン・ジョバンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」
等に慣れ親しんでいるのでイタリアのオペラの中で特にヴェルディの歌劇は派手で歌手もエ
ネルギッシュに歌うタイプに属するので、どちらかというと敬遠するタイプのオペラです。

 今回は、指揮がネルロ・サンティ、キャストとしては、エジプト王:フラノ・ルーフィ、
アムネリス:セレーナ・パスクアリーニ、アイーダ:アドリアーナ・マルフィージ、ラダメ
ス:サンドロ・パーク、ランフィス:グレゴル・ルジツキ、アモナズロ:パオロ・ルメッツ、
エジプト王の使者:松村英行、女祭司長:大隅智佳子、合唱:二期会合唱団でした。

 歌手の中では、アムネリス役のセレーナ・パスクアリーニとラダメス役のサンドロ・パー
クが素晴らしい歌を披露してくれました。また日本人の松村英行と大隅智佳子もレベルは高
いと思いました。

 演奏を全曲聴いて感じたことは、ヴェルディの歌劇も聴くことができるなぁと素直に思い
ました。相対立する内容(例えば愛と死)のメロディーを同時に演奏するにもかかわらず、
双方の異なるメロディーの間で調和がとれた美しいものとなっており、ヴェルディの良さを
体感しました。ただしヴェルディの全てのオペラが好きになれるかというとちょっと違うよ
うな気がします。

 2007年11月にネルロ・サンティの指揮によるプッチーニの歌劇「ボエーム」を演奏
会形式で聴きましたが、この時も良い演奏で充実した時間を過ごした記憶があります。

 東京で活動している他のオーケストラはオペラを上演する機会が多いのに比べるとN響は
オペラを上演する機会が殆どないのでオペラ向けの演奏方法がしっくりと行かない感じを受
けていましたが、今回はそのような感じを受けることなく自然な流れのオペラを楽しむこと
ができました。これはネルロ・サンティの力量だと思われます。

 どちらにしても演奏は美しくレベルの高いものでしたので大満足でした。次回はモーツァ
ルトのオペラに挑戦してほしいと思いますがネルロ・サンティがモーツァルトが好きで振る
かどうか分かりません。

■ 愛犬「ミルク」の手術とその後!!

2010-10-11 22:13:01 | Weblog

 先日我家の愛犬「ミルク」が13歳を迎えた誕生日の2週間後に手術を受けました。ミル
クにとっては2度目の手術です。前回は動物病院に手術後1日入院しましたが、今回は手術
当日の夜に退院しました。

 今回は歯を12本抜く大手術でした。ミルクの犬種はシーズーで鼻の低い犬です。年齢が
若い時には麻酔をかけても大丈夫のようですが、特に鼻が低い犬で歳をとってからの麻酔は
危険であると言われています。

 従って獣医さんも出来るだけ手術をしない方法で歯と歯茎の治療を続けてきましたが、炎
症個所からの膿が鼻の横から出だしたり、歯の痛みで食事が出来ない状態が続いていました。
その都度注射や抗生物質を投与してその場をしのいできましたが、そろそろ限界が近づいて
くるのが分かりました。

 長い間ミルクを診てくれている獣医は最悪の事を考え手術をしない方針でしたが、飼い主
としては少しでも痛みをとって楽にしてあげたいと思っていました。今のままの獣医さんで
は手術をしてくれないので、今回思いきってそれまでの獣医さんから他の動物病院の獣医さ
んへ変えて相談したところ、相談した翌日に手術をする事になりました。

 ただし一つだけ条件があって、今後何が起きても麻酔が使えなくなるので最後の手術にな
る旨を言い渡されました。高齢になればまた手術が必要となる病気になるかも知れませんが、
今の痛みを少しでも無くし大好きな食事を食べさせてあげたいとの考え方から、最後となる
手術を承諾しました。

 手術の当日は昼過ぎに愚妻から手術が無事に終わったとのメールが来ましたが、麻酔から
醒めて正常な状態に戻るか心配でしたが、夕方6時に無事帰宅したとのメールを受けひとま
ず安心しました。

 その晩帰宅してミルクと会った時には、手術後の痛みがあるのだと思いますが、全く動か
ずじっと寝ている状態でした。特に口の周りは血の色が残っていて痛々しく感じました。出
血があり輸血したとの話も聞きました。

 手術後2~3日はちょっと辛そうでしたが、4日目ころからは今まで以上に活発に動ける
ようになり食欲も今まで以上になり安心した次第です。ミルクはどのような思いを持ってい
たのか分かりませんが、腐った歯を全て抜くことができたので痛みの原因が全て無くなった
ことからきっと喜んでいることと思います。

 言葉が通じない犬と人間の関係ですが、目やその仕草でどのように思っているかを想像す
ることはできますが、本当にそうなのかは分かりません。今回は手術が上手くいったので結
果がOKとなりましたが、全てがこのような結果になる保証はありませんので判断は非常に
難しいと思います。

 いまは、ミルクが元気で散歩に行き、そしてがっついて食事する様子を見ながら安心して
いる状況です。ただし13歳を超えているので、散歩と食事以外の時はお気に入りの場所で
横になって寝ています。

 ふとこれで幸せなのかと思うことがありますが、普通に生きていることができることが最
も幸せであると思うこの頃です。小さくそして些細な幸せが真実の幸せだと思います。合掌

■ マルク・シャガール展を観て(東京芸術大学大学美術館)♪♪

2010-10-11 21:59:10 | Weblog

 先日、上野の東京芸術大学大学美術館で開催されているシャガール展を観てきました。シ
ャガールは個人的に大好きな画家なので期待して行きました。最終日に近い日に行った関係
からか、会場は夕方だったにも係わらず多くの人が詰めかけていました。

 特に年配の女性が多いことが目につきました。シャガールのファンがそれだけいるのかあ
るいは時間があるので見に来たのか、どちらにしても最近思う事はどこへ行っても年配の女
性が多いことです。

 さて、展示内容ですが、(1)ロシアのネオ・プリミティヴィスム、(2)形と光 ロシ
アの芸術家たちとキュビスム、(3)ロシアへの帰郷、(4)シャガール独自の世界へ、
(5)歌劇「魔笛」の舞台美術 という5つの構成からなっていました。

 シャガールの他にも数人の画家の作品が展示されていましたが、目的はシャガールを観る
ことであったので他の作品はさらっと流す程度で、もっぱらシャガールを重点的に観ました。

 還暦も近くなると、残されている時間が非常に気になるので、いままでのように何事も全
てをじっくりと対応することはやめ、必要と判断するものだけに限定して観るように基本的
な対応方法を変えました。

 シャガールの全作品の中で印象に残ったのは(1)では、死者、収穫、(2)では、ロシ
アノロバとその他のものに、(3)では、緑色の恋人たち、墓地、(4)では、彼女を巡っ
て、空飛ぶアトラージュ、日曜日、(5)では、モーツァルトの歌劇「魔笛」の舞台美術で
あったので全てが新鮮に映り感激しました。

 「魔笛」の舞台美術では、どの作品も色遣いといい中に描かれた意味といい興味が益々深
まる感じでした。特に釘付けとなったのは、登場人物の衣装デザインでした。パミーナ、パ
パゲーノ、夜の女王、3人の侍女を表した作品は鉛筆、水彩、布、等を使用したものでその
色遣いや顔の表現にはこれ以上のものが無いような素晴らしい作品でした。

 またモーツァルトへのオマージュと題された作品は、黄色を基調とした中に魔笛の世界が
繰り広げられるとともに画面全体の調和がモーツァルトを表現しているように理解できまし
た。

 これらの舞台美術は、1967年2月19日にメトロポリタン歌劇場で上演されたモーツ
ァルトの「魔笛」用の舞台美術であり、美術:マルク・シャガール、指揮:ヨーゼフ・クリ
ップス、演奏:メトロポリタン歌劇場管弦楽団、演出:ギュンター・レンネルト、歌手では
タミーナ:ニコライ・ゲッダ、パミーナ:ビラール・ローレンガー、夜の女王:ルチア・ポ
ップ、ザラストロ:ジェローム・ハイネス、パパゲーノ:ヘルマン・ブライ、パパゲーナ:
パトリシア・ヴェルティンク、弁者:モーレイ・メレディスという顔ぶれであったようです。

 豪華メンバーによるモーツァルトの魔笛であり個人的には、この時の録音があれば聴いて
みたいと思っていますが、調べる限りでは世の中に出ていないようなので初めから録音され
ていないのかも知れません。

 この美術展に出掛ける前にたまたま通勤時間の時に「魔笛」を全曲聴いていたので、すん
なりとシャガールの舞台美術に溶け込むことができました。美術展へ足を運んだのが久し振
りでしたが、シャガールとモーツァルトが結びついた美術展を観ることができてとても満足
しました。

 価値あるものに出会う事は感動と結びつき、心が穏やかにまた生き生きとしてくるので充
実感を味わう事ができるものですね。感謝