ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 今年を振り返って!!

2008-12-20 18:14:18 | Weblog

 今年も残すところ10日余りとなりました。本当に月日の経つのは早いものです。また、
歳をとると動体視力が落ちるのと同じように、目の前を通過して行く物がはっきりと認識出
来なくなって来ています。正直言って、今の世の中がはっきりと見えないのです。ちょうど
視力が正常な人に、度の強いメガネをかけて見るのと同じような現象だと思って下さい。

 もっと極端な言い方をすれば、現実と非現実の違いが分からなくなってきています。これ
では何のために人間として生きているのか分からなくなってしまいます。世の中の人間の心
が、どこか歪んでしまっている結果から起きているのではないかと、最近特に感じます。

 過去を振り返っても今更なにも変わりませんが、昔は今よりももっと純粋な心を持った人
が多かったような気がします。また、昔の人は本心をぶつけて前に進んで来ましたが、今は
変に物分りが良い人が多く、決して本心を表さない二重人格あるいは、人格が形成されてい
ない人間が多い時代となりました。

 表面上は、心が通じ合っているように見えますが、それは形式的なものであって、本心は
皆自分のことしか考えていない自己中心の人間が多く存在します。何故そのようになるかと
いうと、自己を形成する教育がきちんと成されていないからであると個人的に考えています。

 私の小中学校の時代には、きちっとした道徳教育の時間がありました。算数や国語の授業
と異なり、何か暖かいものとか勇気とか正義のような気持ちが、心の片隅に残った記憶があ
ります。

 最低限このような場を通じて、人間としての在り方を自覚し、さらに人生をよりよく生き
るための基本のようなものを育成する必要があります。今でも小中学校で週1時間、道徳の
授業が行われているとのことですが、実際には生徒指導や別の教科に流用されているように
も聞こえてきます。

 さらに悪いのは一部教職員組合の反対で道徳の授業が行われていない学校さえあるとのこ
とです。どうしてもっと素直に考えられないのか、そして将来の日本を背負って立つべき人
間を育てようとしないのか甚だ遺憾に思っています。

 いま本当にやりたいことは何かと聞かれれば、学校の先生になり生徒や学生に心を通じた
教育を行い、自分のことあるいは社会のこと国のこと世界のことを真剣に考えることが出来
る人間を育てられたらどんなに素晴らしいことかと思います。

 生憎、教員の免許をもっていないので教壇に立つことは出来ませんが、実現するならばチ
ャレンジしてみたい人生最後の仕事です。最悪は、教員免許が必要ない大学で講師でもやり
ながら、一人でも二人でも心をもった素直な人間を育て、次の世代との円滑な引継ぎが出来
るならば最高の幸せだと思います。いつかは叶えたい最後の夢といってもよいでしょう。

 今年を総括すると、個人的に良いことがありませんでした。周りで起こることは全て悪い
事ばかりでした。人間が生きている世界は無常です。しかし、いつも悪いことばかり続くも
のではありません。来年こそは本当に良い年になればいいなぁと思います。合掌

■ 第1632回と第1634回NHK交響楽団定期演奏会を聴いて(Aプロ初日)♪♪

2008-12-20 18:12:18 | Weblog

 どんなに忙しくとも音楽を聴く時間まで無くしてしまうと心が乾燥し、人間としての生き
る気力が弱ってしまうような気がします。時間は工夫すれば必ず作ることが出来ると思いま
すが、それを実行に移すのは意外と難しいと実感している中で、毎回N響の演奏会に出かけ
ています。

 さて、今回は11月と12月の定期演奏会の模様をお伝えします。11月はワーグナー/
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲と愛の死」第2幕(演奏会形式)で、指揮がイ
ルジー・コウト、出演歌手はトリスタン:アルフォンス・エーベルツ、イゾルデ:リンダ・
ワトソン、国王マルケ:マグヌス・バルトヴィンソン、ブランゲーネ:クラウディア・マー
ンケ、メロート:木村 俊光でした。

 感想はただ一言、ワーグナーの楽劇は好きになれないということです。これは私の音楽を
聴く態勢がワーグナーに向いていないからだと思いますが、管楽器のばりばりとした音量と、
どうしても馴染めない旋律や不協和音には閉口します。

 またソプラノ歌手の金切り声や、その他の歌手も全てエネルギーを全開しながら取り組ん
でいるのを聴いていると、繊細なモーツァルトに慣れている私の耳には騒音のようにしか思
えないものでした。また楽劇の内容も純粋の愛と死を扱っているとのことですが、あらかじ
めワーグナーファンの方にお詫びしますが、何かわざとらしい感じがし、好きになれません。

 それに比べ12月の定期演奏会は、ストラヴィンスキー/バレエ音楽「ミューズの神を率
いるアポロ」とオペラ・オラトリオ「エディプス王」と全てがストラヴィンスキーの作品で
した。指揮は久しぶりの登場となるシャルル・デュトワでした。

 デュトワは、個人的に好きな指揮者であるので安心して聴いていられます。今回のストラ
ヴィンスキーですが、その取り扱い方は丁寧で細かいところまで気配りされた良い演奏だっ
たと思います。

 後半のオペラ・オラトリオ「エディプス王」では、エディプス王:ポール・グローヴズ、
ヨカスタ:ペトラ・ラング、クレオン/伝令:ロベルト・ギェルラフ、ティレシアス:デー
ヴィッド・ウィルソン・ジョンソン、羊飼い:大槻孝志、語り:平幹二朗、合唱:東京混声
合唱団のメンバーによるものでした。

 何故語りが平幹二朗になったのか良く分かりませんが、俳優でなく他の者でも良かったの
ではないかと思います。また唯一歌手の中で頑張っていた羊飼いの大槻孝志ですが、低い音
の声量が少し足りない感じがし、結果的にオーケストラの音に負けてしまっていました。ち
ょっと残念な思いがした次第です。

 2ヶ月連続で、声楽が中心となったものでしたが、個人的には12月の定期演奏会のスト
ラヴィンスキーの作品の方が好きになれるものでした。ワーグナーよりもストラヴィンスキ
ーのほうがより近代的な音楽であるので、親しみ度から言えばワーグナーの方になるのでし
ょうが、何故か私は好きになれないのです。