昨日の土曜日にNHKで放映されたドラマ「フルスイング」(全6回で今回はその第1回目)を見て、久しぶりに気が引き締まりました。本気を出す重要さ、また人間として他人とのかかわり方に関して心に響くものがありました。
ドラマのストーリーですが、プロ野球の元打撃コーチ高畠導宏さんの実話をもとにしたものです。七つのプロ球団を渡り歩き、落合、イチロー、小久保、田口を始め、30人以上のタイトルホルダーを育てた高畠さんは、58歳で退団というよりは退団させられた?形でその後、福岡の高校の教師になりました。
この教育現場において、30年のコーチ人生で培った優れたコーチング力を以って直球勝負の取り組みで、悩める思春期の子どもたちと現場の教師たちを大きく変えていきます。正に熱血先生のような存在だと思います。
そこには「教える」ことに人生の全てを捧げた真っ正直な人間が浮かび上がって来ます。実話に基ずくものなので、その感動は本物として伝わってきます。配役も正に適役といった感じで、久しぶりにNHKに受信料を払っても価値があると思った次第です。今月は多額の年間受信料を払ったばかりなので特にそのように感じました。
第1回目のドラマの中で最も心に残ったのは、「大きな耳」、「小さな口」、「優しい目」という3つの言葉でした。心を開かない人間に接する、あるいは本当の意味で人をサポートする姿勢が、この3つの言葉に含められていることが自分の中にストンと素直に落ちて来ました。
人間がもがき苦しんでいる時に、周りのものが支援する行動のなかで「頑張れ」と励ます行為がありますが、この言葉がどれだけその人を傷つけているかを周りのものは分かりません。本人はとことん頑張っていてそれ以上に頑張れないときに周りから頑張れとの支援があるとますます滅入ってしまうのです。
このような時には、決して「頑張れ」と言ってはいけないのです。ではこのような時にどうしたら良いかというと、その人の傍にいることが出来るのなら、一緒に悲しむあるいは悩むことだと五木寛之は言っています。
今回の言葉の「大きな耳」、「小さな口」、「優しい目」は、あくまでもその当人からの行動を待つという消極的な方法に対応するものですが、この行為の中にはその人を見守っているという心が伝わるのです。
常に大きな耳を持ってその人のことをあらゆる行動の中から聞いてあげること、そしてこちらから出しゃばらずに最低限の言葉をかけ負担にならないようにすること、そして常に見守っている優しい目で接することを説いているのだと思います。
この言葉が、打撃コーチ高畠導宏さんのノートに書かれていたのを見て、真摯に選手に取り組んでいる心意気というか人に対する本気が出ていると素直に感じ、感動しました。
社会の中では、常に自分の事ばかりを主張する「自利」のみの行動をとる人が多すぎる中で、本当のことを着々と進め、さらにそれは自分だけでなく他人のことを考えて行動する「自利利他」という仏教の教えに基づく行動をすることが非常に大切で、またそれが人間として生きる真理だと思います。
このドラマを見て、人を育てる原点が見出せるような気がしています。まだまだ自分の生き方に修正をかけなければならないことを知り、とても嬉しく感じています。人間として生きる原点は「哲学」ですが、その前に宗教と道徳が必要だと最近思うようになってきています。これらに関しては考えがまとまった時点で書きたいと思っています。
これから暫くの間土曜日の夜9時からはこのドラマ「フルスイング」に嵌まりそうです。 合掌
ドラマのストーリーですが、プロ野球の元打撃コーチ高畠導宏さんの実話をもとにしたものです。七つのプロ球団を渡り歩き、落合、イチロー、小久保、田口を始め、30人以上のタイトルホルダーを育てた高畠さんは、58歳で退団というよりは退団させられた?形でその後、福岡の高校の教師になりました。
この教育現場において、30年のコーチ人生で培った優れたコーチング力を以って直球勝負の取り組みで、悩める思春期の子どもたちと現場の教師たちを大きく変えていきます。正に熱血先生のような存在だと思います。
そこには「教える」ことに人生の全てを捧げた真っ正直な人間が浮かび上がって来ます。実話に基ずくものなので、その感動は本物として伝わってきます。配役も正に適役といった感じで、久しぶりにNHKに受信料を払っても価値があると思った次第です。今月は多額の年間受信料を払ったばかりなので特にそのように感じました。
第1回目のドラマの中で最も心に残ったのは、「大きな耳」、「小さな口」、「優しい目」という3つの言葉でした。心を開かない人間に接する、あるいは本当の意味で人をサポートする姿勢が、この3つの言葉に含められていることが自分の中にストンと素直に落ちて来ました。
人間がもがき苦しんでいる時に、周りのものが支援する行動のなかで「頑張れ」と励ます行為がありますが、この言葉がどれだけその人を傷つけているかを周りのものは分かりません。本人はとことん頑張っていてそれ以上に頑張れないときに周りから頑張れとの支援があるとますます滅入ってしまうのです。
このような時には、決して「頑張れ」と言ってはいけないのです。ではこのような時にどうしたら良いかというと、その人の傍にいることが出来るのなら、一緒に悲しむあるいは悩むことだと五木寛之は言っています。
今回の言葉の「大きな耳」、「小さな口」、「優しい目」は、あくまでもその当人からの行動を待つという消極的な方法に対応するものですが、この行為の中にはその人を見守っているという心が伝わるのです。
常に大きな耳を持ってその人のことをあらゆる行動の中から聞いてあげること、そしてこちらから出しゃばらずに最低限の言葉をかけ負担にならないようにすること、そして常に見守っている優しい目で接することを説いているのだと思います。
この言葉が、打撃コーチ高畠導宏さんのノートに書かれていたのを見て、真摯に選手に取り組んでいる心意気というか人に対する本気が出ていると素直に感じ、感動しました。
社会の中では、常に自分の事ばかりを主張する「自利」のみの行動をとる人が多すぎる中で、本当のことを着々と進め、さらにそれは自分だけでなく他人のことを考えて行動する「自利利他」という仏教の教えに基づく行動をすることが非常に大切で、またそれが人間として生きる真理だと思います。
このドラマを見て、人を育てる原点が見出せるような気がしています。まだまだ自分の生き方に修正をかけなければならないことを知り、とても嬉しく感じています。人間として生きる原点は「哲学」ですが、その前に宗教と道徳が必要だと最近思うようになってきています。これらに関しては考えがまとまった時点で書きたいと思っています。
これから暫くの間土曜日の夜9時からはこのドラマ「フルスイング」に嵌まりそうです。 合掌