ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 肝っ玉が小さい貧乏性の凡夫の嘆き!!

2009-07-18 10:58:48 | Weblog

 6月の中旬から7月の上旬まで仕事上でなにかと忙しい日々が続き自分の時間が持てなか
ったのが残念でした。読みたい本は机の脇に積み上げられたままであり、また、個人的に興
味を持っている分野の勉強も手を付けることが出来なかったので、はっきり言って心の安定
が得られない時期でもありました。

 時々、全てを忘れて自分の好きな時間を過ごしたいと思いますが、こころのどこかであの
案件をそのままにして置くと後で困る事態が発生すると思ってしまうことから、好きなこと
をしているのに集中出来なくなりストレスが溜まってきます。

 やらなければやらないで済むのかも知れませんが、貧乏性とでも言うのでしょうか、少し
でも良くなるのであれば休みを削って対応してしまう自分がいます。決して褒められたいと
思うのではなく、やっていないことに対する申し訳なさというか、自分が怠けているような
感じを自然にもってしまう自分がいます。

 この点は特に日本人の最も悪いところだと思いますが、毎日が日曜日の状態になるまで、
続くのではないかと思います。西洋人にくらべ働き過ぎの悲しい一面が出てしまうのだと思
います。

 正直言って1年のうちで本当に休みを自由に使ったという記憶はほんの僅かです。このよ
うな状態は、社会人になって部下を持つようになってから続いていますので、もうかれこれ
30年以上の生活様式です。本来のあるべき姿でないこては良く分かっていますが、ついつ
い現実のことを考えてしまい、結果的にはいつも仕事をしている感じです。

 このような光景を結婚以来見続けている我家の愚妻は何も言いません。多分このようなこ
とが世の中で普通の事であり、誰もが行っていると思っています。さらに、最近のこのよう
な不況の時代に至っては、反対に会社を首にならないようにしっかりと仕事をして!と、叱
咤激励されてしまう始末です。

 人間は何事に対しても徹底的に行うことが重要だと時々思います。仕事をしないなら徹底
的に仕事をしない、仕事をするのなら徹底的に行うことです。この辺のスイッチの入れ方を
間違えると何事も上手く動かないことになります。

 好きなことを優先に行い、仕事はそこそこに対応するのと、徹底的に仕事をしながら僅か
の時間を利用して自分の好きなことを行うのとどちらがよいのか迷うことがあります。

 しかし、あと数年で完全に退職する時期が迫っていることを考えると、その時点で毎日が
日曜日になるから、好きなことはその時まで少し伸ばそうと考えてします貧乏性な私です。

 肝っ玉が大きくて自分勝手に振舞うようなことができる性格であったら、このような悩み
に陥ることはないと思いますが、今の自分が全てであるので、これが自分らしさだとも思っ
ています。結局、今の自分にしかなれないのが自分の人生だと割り切って生きることが、こ
の齢になると重要だと思えるようになりました。 合掌

■ 第46回リコーフィルハーモニーオーケストラ演奏会を聴いて♪♪

2009-07-17 23:42:59 | Weblog

 先日、知人がメンバーとして活躍しているリコーフィルハーモニーオーケストラの第46
回演奏会に出かけました。会場は後楽園の脇にある、文京シビックホール大ホールでした。
個人的には初めて訪れるホールであったので、ホールの響きやその他の設備に興味があり、
早めに会場に行き、内部を探索しました。

 このホールの印象ですが結論的に言ってとても気に入りました。プロセニアム形式のホー
ルで、収容人員が1800名と大きくもなく、また小さくもなくさらに2階席までしかない
ところが好きです。残響時間も2秒程でとても耳心地よく聴こえるホールでした。

 さてこの日の演奏曲目ですが、フンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲、
リストの交響詩「前奏曲」、ベートーヴェンの交響曲第3番変ホ長調「英雄」でした。どの
曲も有名な曲なので、それぞれに楽しめる曲でした。

 当日の演奏ですが、指揮は井崎正浩でした。井崎は、1960年福岡市に生まれ、21歳
の時に声楽及び合唱指導法を学ぶためウィーンに出かけ、ここでの勉強中に指揮者を志した
ということですから、なかなか行動力のある人物だと思われます。

 また26歳からアマチュアオーケストラを指揮し始め、1995年5月のブダペスト国際
指揮者コンクールに優勝してからは、一躍注目を浴びてプロ指揮者としてデビューし今日に
至っているようです。

 2007年にソルノク市音楽総監督に就任した中堅指揮者で、演奏を聴く限り才能がある
方だと思いますが、さらに世界で活躍するためには、より多くのオーケストラとの共演を実
現し、自己の能力をアピールする必要があると思います。

 アマチュアオーケストラを指揮することに関しては、なにも言いませんが、同じ才能を使
うのであればよりレベルの高いプロのオーケストラを指揮し、日本の柔軟な心により西洋音
楽の新たな感性を多くの聴衆に示してほしいと思います。

 さて当日の演奏内容ですが、始めの曲である歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲は、ま
だオーケストラ全体で音をお互いに聴きながら演奏する準備段階であったので、今一歩の内
容でした。ひとことで言えば盛り上がりに欠けていました。

 2曲目のリスト交響詩「前奏曲」はかなり内容が良くなり、少しずつ心や感情が入ってき
た印象を受けました。

 最後のベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調「英雄」ですが、3曲の中では一番優れた演
奏内容であったと思います。ただところどころで、弦楽器の低音部に力強さが足りないと思
われる個所がありました。弦楽器全体に言えるのは、弓と弦が表面的な優しい関係であり、
相互に吸いついている感じがなかったことが、力強さや弦の響きに魂が入っていないように
聴こえる原因になっていると思います。

 また、木管楽器の中でフルートの音色が全体の音楽の流れの中で曇っているような感じを
受けたので、余計にベートーヴェンらしくなっていないのが気になりました。

 個人的に素晴らしいと思ったのはオーボエで、特にリスト交響詩「前奏曲」では歌ってい
る心が音に現われており、素晴らしいと思いました。ベートーヴェンのときはセカンドを吹
いていましたが、できればファーストを吹いて欲しいと思うくらいに、歌うオーボエを久し
ぶりに聴きました。

 普段はモーツァルトしか聴かないのですが、久しぶりにベートーヴェンを聴き、懐かしさ
が蘇りました。いろいろな点で改善してほしい個所はありましたが、アマチュアオーケスト
ラですので、このレベルまで演奏できれば素晴らしい出来に入ると思います。

 プロのオーケストラの演奏では大きな誤りは起こしませんが、反対にスリルがないのが難
点の場合があります。その点、アマチュアオーケストラは何が起きるか分からないのでドキ
ドキしながら聴けるので、個人的には、真面目な思いで満足できた演奏会でした。

 次回は来年の2月に川崎シンフォニーホールで開演されるとのことですので、可能な限り
聴きに行こうと思っています。