ゆうちゃんの独り言

モーツァルトが大好きで毎日欠かさず聴いています。人生の生き方は仏教で毎日般若心経を唱え、時間を見つけて寺巡です。 合掌

■ 最近の日本はちょっと狂っていませんか!!

2008-06-23 00:12:53 | Weblog

 個人的に感じていることなのですが、最近特に世の中が狂っているのではないかと感じる
ことが多くなりました。自分自身も完璧ではありませんが、最近の日本は明らかにおかしい
と思います。

 簡単に人を殺してしまったり、あれだけ食品にかかわる偽装問題がたたかれているのに、
まだ懲りずに同様の問題が発生したりしています。政治に関しては昔から自党のことだけで
日本の将来を本当に考えて行動しているようには、与党と野党よもに思われません。最低だ
と思わざるを得ない様な国の舵取りをしています。将来の日本が本当に心配です。

 人間としての感覚が麻痺しているとしか言い様がありません。自分だけ良ければ良いとい
った自己中心的な人間が増えてしまっています。このようなことが発生する背景には、日本
の社会に大きな歪が時間をかけておきているのだと思います。

 大陸プレートの移動による歪が溜まり、ある限界値を超えると地震が発生するように、今
の日本の社会は人と人との関係が複雑に絡みあい、大きなストレスが溜まりそれが弾けてし
まうことにより発生する事件が後を絶ちません。

 人と人との間で最も重要なのは、お互いの考えや思いをきちんと相手に伝えることが出来
るかということだと思います。コミュニケーションが上手く行っていないとお互いにストレ
スが溜まります。

 ほんのちょっとした言葉の会話だけでも心に響く言葉で話すと人間は動くものだと思いま
すが、今はそのコミュニケーション能力の低下により、個人もまた近所の隣人もさらに会社
の組織もそして最終的には日本の社会が澱んでいるように思います。

 毎日のほんのちょっとしたことが積み重なり、良しき悪しきにいろいろな形で社会が変化
していきます。このほんのちょっとしたことの中に占める大きな事柄が、人間関係を良くす
るための潤滑油的な行為だと思います。別な言葉でかっこよく言えば、「愛」や「慈悲」と
いった言葉で表されると思います。

 表面的な「愛」や「慈悲」でなく、心の底から思うものでなければ人の心を動かすことは
出来ません。反対に今の世の中は、本物が少なく贋物が多くなって来ているのかも知れませ
ん。上辺だけ見ていると本物のように見えるものが多くなって来ているのだと思います。

 昔の人のように何事も直球勝負で行うのではなく、今の世の中は表面上を上手く見せるよ
うな方法が多く、その中に秘めた本心の心が伝わらないような感じを受けます。分かり易い
言葉で言えば、多くの人が直球でなく変化球で勝負し、相手の裏を斯くようなことをしてい
るのだともいえます。

 今の世の中のように本心が伝わらない時代では、直球勝負で話すことが最も早く誤った方
向を修正することが出来る最強の道具だと思っています。ただし、直球勝負は一時期とはい
え場合によっては相手に不愉快な思いをさせることもあるかと思われますが、正しい道にす
るには多少の問題が発生するのは致し方ないことだと認識しなければならないと思います。

 皆さんも是非とも、本心でまた直球勝負で対応し、少しでも日本を正しい方向に修正する
ように行動していただければと思います。もちろん私も直球勝負で対応します。

■ 第1622回NHK交響楽団定期演奏会を聴いて(Aプロ初日)♪♪

2008-06-23 00:08:53 | Weblog

 先週の週末にNHK交響楽団の定期演奏会を聴いてきました。指揮はマッシモ・ザネッテ
ィで、演奏曲目はベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58とプロコフィエフ/
組曲「ロメオとジュリエット」第1、第2、第3番から「モンタギュー家とキャピュレット
家」「ある場面」「朝の踊り」「マドリガル」「少女ジュリエット」「仮面」「ロメオとジ
ュリエット」「タイボルトの死」「ロメオとジュリエットの別れ」「西インドのどれい娘の
踊り」「ジュリエットの墓の前のロメオ」「ジュリエットの死」でした。

 演奏会を聴いた感想ですが、指揮者のマッシモ・ザネッティはなかなかの才能の持ち主だ
と思わせるような、立派な演奏をしてくれました。

 マッシモ・ザネッティですが、イタリア出身の指揮者でミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ
音楽院で学び、その後ブレーメン歌劇場の指揮者を経て1999年から2002年までベル
ギー、アントワープのフランダース・オペラの音楽監督を努めた、現在大いに注目されてい
る若きマエストロです。

 個人的には全くザネッティの情報を持ち合わせずに、今回の定期演奏会でベートーヴェン
とプロコフィエフを聴きましたが、内容は非常に充実しており、久しぶりに満足した演奏会
でした。

 いつもモーツァルトばかりを聴いている者にとって、ベートーヴェンやプロコフィエフの
曲は意外とうるさく聴こえるものですが、今回は曲の隅々にまで気を使ったというか、丁寧
に分析したというかなにしろ演奏に引き込まれて行く不思議な力を持っていました。

 若さ溢れるベートーヴェンではなく、熟知した人生の生き方のように、小さなフレーズに
いたるまで手を抜かない演奏でした。曲全体の運びが滑らかに、そして音の強弱やテンポを
微妙に操る演奏で気持ちよく聴く事が出来ました。

 ベートーヴェンはピアノ協奏曲第4番ト長調で、この曲はどちらかというとベートーヴェ
ンのピアノ協奏曲の中でも精神性が非常に高いものだと個人的に思っています。5番の皇帝
のような華やかさや大きな規模の曲ではありませんが、それに匹敵するほどの内部に精神的
なエネルギーが凝縮されたものだと認識しています。

 この大人の曲を今回はなんと26歳の若者が弾きました。ピアニストはドイツのベルリン
出身のマルティン・ヘルムヒェンです。まだまだ未完成のピアニストですが、恐ろしいほど
に上手い演奏をしてくれました。久しぶりにベートーヴェンのピアノ協奏曲を堪能して聴き
感動しました。

 演奏後の鳴り止まぬ拍手に応えて弾いたアンコールの曲が、モーツァルトのピアノ・ソナ
タ第12番ヘ長調K.332の第2楽章でした。この演奏を聴いて感じたことは、若者がモ
ーツァルトを弾くのは非常に難しいことなのだなぁということです。

 ベートーヴェンの曲をあれだけ立派に演奏した者が、モーツァルトの曲になった瞬間に味
が無くなってしまうのです。個人的に感じたことは、モーツァルトは人生のいろいろな経験
をした者でないと、あのシンプルな曲の奥や背後にある心を表現することが出来ないのでは
ないかと思いました。

 このようにモーツァルトは決して良い演奏内容ではありませんでしたが、個人的には勝手
にその難しさを納得し、満足な諦め感を持ちました。

 休憩後のプロコフィエフ/組曲「ロメオとジュリエット」第1、第2、第3番からの演奏
は全部で12曲ありましたが、どの曲も最大限の魅力を発揮させるような取り組みで表現さ
れていました。曲全体が歌っているというか躍動感があり本当に楽しみながらプロコフィエ
フを楽しみました。

 これだけの演奏が出来る背景に、指揮者のザネッティがオペラ中心に活動してきたことが
大きな要因になっているのではないかと思われる節がたくさんありました。

 今回の6月公演で2007年度のN響の定期演奏会が幕を閉じ、9月から新たな年度の定
期演奏会が始まりますが、今回のザネッティによる演奏会が個人的にはこの1年間で最も良
い演奏会であったと思いました。今後のザネッティの活躍に期待しながら、久しぶりに満足
感で心地良くなりながら、渋谷のHNKホールを後にしました。