クリスティアン・ツァハリアス スカルラッティ ソナタ集
クリスティアン・ツァハリアス(Christian Zacharias, 1950年 ジャムシェドプル - )は、インド生まれのドイツのピアニスト。2000年よりローザンヌ室内管弦楽団の指揮者も務めている。
1969年にジュネーヴ国際音楽コンクールに、1973年にアメリカ合衆国のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに、1975年にパリ・ラヴェル・コンクールに相次いで優勝した後、国際的な活動に入る。
グレン・グールドのゴールドベルク変奏曲を初めて聴いた時と同じくらいの衝撃を感じました。これまではウラディミール・ホロヴィッツのスカルラッティが唯一のスカルラッティでしたが彼の演奏は別格だとしても、クリスティアン・ツァハリアスの演奏は負けず劣らずで音楽の方向性は間違いなく聴いていてもあらって感じる箇所は一切ありませんし、彼が弾くスカルラッティはどのソナタも名曲に感じるのはグレン・グールドのゴールドベルク変奏曲と同じですね。
演奏が素晴らしいから聴いていても飽きがこないしあらためてスカルラッティの曲の良さを再発見させてくれるほどクリスティアン・ツァハリアスの解釈は素晴らしいと思う。
良い曲がたくさんあるし、手を広げるテクニックも少ないことから、バイエルやソナチネやツェルニー30番の代わりに取り組んで自分の持ち曲の様に弾ける曲を増やせたら楽しいでしょうが、生徒がこの曲に惚れ込まないと難しいかもしれません。
ただ前述の曲集よりは楽しめると感じるのは私だけか?
スカルラッティの曲だけで1時間分ぐらいの持ち曲を得ることができれば自然と指の訓練は進めやすそうだ。
その後はシューマンの子供の情景やショパンのマズルカやワルツで持ち曲を増やしてあげていつでも2時間近くの演奏ができる様にすると先が楽しみになるかも。
柿島 秀吉