昨日、久々にTVで、西部邁先生の出演番組(BSフジ)を見て、改めて私たちが考えなければならないことを感じました。
おそらく見た多くの方は、右寄りの極論のように感じた方も多く、また、アメリカ追従型の政府やマスコミ批判から左寄りと感じた方もいたかと思います。しかし、このブログでもたびたび取り上げてきたように、先生の真意は、中庸とでも言うべきバランスであり、その奥にあるものは、日本人の誇りや真正の保守思想にあるのではないかと思います。行き過ぎた自由主義思想や経済的価値判断を中心とする政策に危機感を持っての発言ではなかったかと思います。
現実的にみれば、アメリカ追従型の政策に対する批判のように、果たして政策転換することができるかという大きな課題にぶつかってしまうわけで、結局のところ理想とする保守的な思想の堅持は、国民一人ひとりの覚悟になってくるわけです。行くとこまでいかないと、そうした覚悟は生まれないのかもしれませんが、転換期を迎えているような気がしてなりません。
グローバリゼーションが進む中、あまりにも外的要因に翻弄される状況が続き、本来の自分を見失ってしまっているような政治が、いつまでも私たちの閉塞感をぬぐいきれないと感じる要因ではないかと思うわけです。国の政治もしかり、地方の政治もしかり、今一度私たちの方向性がどうあるべきか考え直さないと、という西部先生のお話しでした。
以上