3年前からスタートした「あいちトリエンナーレ」が今年も7月から開催され、夏休みに見に行ってきました。先回も見たのは愛知県芸術文化センターだけでしたので、今年もとりあえずセンターの展示会場を訪れてみました。
他の会場を見ていないため、全体のテーマという面では定かではないのですが、やはり東日本大震災の影響か環境や被災という面の社会性を表す作品が多かったように思います。前にも述べたように社会性あっての現代美術という思いがあったためか、また反体制批判のような過激なものを期待していたためか、面白みに欠ける感想を抱かざるを得ませんでした。 ただ、プログラムを見ていると作品の全体が、演劇的なショーやパフォーマンスに移っているようで、そうした作品を見る必要があるのでしょう。
最近、ある講演で、「エイブルアート」、「アール・ブリュット」と言われる、芸術に知識や先入観のない人、精神に障害を持つ人たちの芸術を知る機会がありました。なにものにもとらわれない発想で表現する芸術に、なぜか安らぎとやさしさを感じるのは私だけではないと思います。かなり前から、ヨーロッパ中心に広まりつつあるようですが、日本ではあまり知られていないようです。
見る者を感動させる芸術、心に訴える芸術、考えさせられる芸術などいろいろあり、見るほうもあまり先入観や知識がなく見ることも必要なのかもしれません。
以上