昨日の大阪市議補欠選挙で、橋下大阪府知事が率いる大阪維新の会の候補者が大勝しました。
先日もこのブログで少し述べましたように、地方行政において一つの政策や一つの考え方で政治家が決まってしまうことに大きな疑問を持たざるをえません。大阪の選挙実情やどのような議論をなされたかはわかりませんが、橋下人気に便乗した選挙であれば、補選といえどもそのような選挙手法で今後政治が左右されるとすれば、必ず大きなリスクが伴うと思われます。
橋下知事が停滞する大阪府を何とか変えたい、風穴をあけるために独自性を発揮したい、という意気込みは分かりますが、地方行政は国の補完的行政という立場を考えるならば、民主主義の原則として公平性が保たれなければなりません。つまり保守的にならざるを得ないということです。権力が一か所に集中すれば、必ずやどこかに歪みを生むのは歴史が教えるところではないでしょうか。
おそらく流れは簡単に止めることはできないと思います。
昨年の政権交代がそうであったように、議論が議論にならないような流れは、止めようがないというのが現実です。しかし、少なくとも便乗する政治家が、得をするというような選挙であってはなりません。今の民主党国会議員がものを言えないのは、組織のためというより自己保身にあるのではないかと疑ってしまいます。
政治家が信念に従って行動し、その実現のためにどうあるべきかを改めて考えさせられます。
以上
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