「五十年前の三十代が考えていたこと」の章で、故高坂正堯氏の本を紹介し、氏の30代の発言を「世界地図の中で考える」という本を通して、考え方を紹介しています。
その本のあとがきを紹介しているのですが、まさに、直面する安全保障の問題に対し、今一度私たちが冷静になって考えることが述べられているのではないかと思うのです。
その引用文は、
「通信・運輸のおかげで世界が一つになり、世界のどの隅で起こったことでも、我々に大きな影響を与えるようになった。」
「何よりも事実を見つめなくてはならない。とくに、文明について早急な価値判断を避けて、その恩恵とともに害悪を見つめることが必要であると、私は考えた。」
「文明の波が地球の上でどのような模様を作り出しているのかを描こうとした。」という文章を紹介しています。
そして塩野さんをこのように述べています。
「当時の高坂さんの頭を占めていたのは、日本が再び敗戦国にならないためには何をすべきか、であったのだ。それは、二度と戦争をしないためにはどうすべきか、でもある。」
「高坂正堯の言う、安全保障とは軍事にとどまらず、文明にも視野を広げてこそ明確に見えてくるもの、という考えに共鳴していたのである。」
文明論でいえば、ロシアのウクライナ侵攻をどのようにとらえるべきなのか、台湾問題による対中国はどう対応すべきか、北朝鮮問題はどうすべきかなど,軍事面だけでないコンセンサスの議論が必要ではないかと思います。
その本のあとがきを紹介しているのですが、まさに、直面する安全保障の問題に対し、今一度私たちが冷静になって考えることが述べられているのではないかと思うのです。
その引用文は、
「通信・運輸のおかげで世界が一つになり、世界のどの隅で起こったことでも、我々に大きな影響を与えるようになった。」
「何よりも事実を見つめなくてはならない。とくに、文明について早急な価値判断を避けて、その恩恵とともに害悪を見つめることが必要であると、私は考えた。」
「文明の波が地球の上でどのような模様を作り出しているのかを描こうとした。」という文章を紹介しています。
そして塩野さんをこのように述べています。
「当時の高坂さんの頭を占めていたのは、日本が再び敗戦国にならないためには何をすべきか、であったのだ。それは、二度と戦争をしないためにはどうすべきか、でもある。」
「高坂正堯の言う、安全保障とは軍事にとどまらず、文明にも視野を広げてこそ明確に見えてくるもの、という考えに共鳴していたのである。」
文明論でいえば、ロシアのウクライナ侵攻をどのようにとらえるべきなのか、台湾問題による対中国はどう対応すべきか、北朝鮮問題はどうすべきかなど,軍事面だけでないコンセンサスの議論が必要ではないかと思います。
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