小布施(長野県)には、北斎館を始め、博物館や記念館、美術館など見るところは多い。
ただし今回は、そのような文化的な活動は無しで、「食い気」を満たすのが目的。
お昼は、好きなお蕎麦屋さんを探す。
ガイドマップを見れば、何軒ものお蕎麦屋さんが載っている。
その日の人出を見れば、どこもいっぱいであろうと想像できた(待ち行列が長い)。
便利な場所に「朝日屋」さんを見つけたが、予想に違わず満席のため順番待ちの紙に記名して待つ。
例によって、家内と、「天ざる」と「ざる」を一枚ずつ注文。
テーブルに届いた蕎麦はこんもりと盛り上がり、ボリュームたっぷりである。
家内は見るなりギブアップ宣言。
「残すのは失礼だから」と、三分の一ほどを取り分けて、私のざるに盛りつける。
「お椀で召し上がってください」と、そばチョコではなく、お椀が付いてくるところが珍しい。
蕎麦は乾いてしまってはうまくないので、出された蕎麦を箸を休めずに口に運ぶ。
この秋に収穫された「新そば」は色も若々しく見え、少し甘めのつゆは新そばの味や香りを引き立ててくれる。
私は、おいしい蕎麦を食べる時には、いつも「薬味」は使わない。
ワサビ、ネギなどが、蕎麦の香りにとって邪魔になるからである。
これは、人それぞれの好みなのでなんとも言えない。
なんと言っても新そば、噛むごとに蕎麦の香りと旨みを楽しむことができた。
持て余すかと思った量も難なくクリアした。
私の好きな「お蕎麦屋さん」らしいお蕎麦屋さんだった。