長野県の北信(長野市・須坂市・中野市、等)は、リンゴやぶどうの産地である。
ところが、いつもなら「ふじ」の出荷最盛期で活況を呈しているはずなのに、今年は地元の表情が暗い。
生産者の直売所では「もうこれしか無い」と、少なくなった在庫を見せてくれた。
一方、農協系のスーパーに立ち寄ってみたが、「品不足で、ものが入ってこない」と訴えていた。
訳を訊くと、
春先に、花芽が霜にやられ、結実する数が減り収穫量が少なくなった。
もう一つ、場所にもよるが、雹(ひょう)が降り、リンゴの実を傷つけた。
この影響は大きく、特に「贈答用」になる出来の良いリンゴは少ないようである。
傷ついたリンゴ。
売り物にはならないのだという。
自然災害とは言え、生産者にとってはつらい結果になっているようだ。
まだ、19年の水害で、水に浸かったリンゴの木の記憶がまだ消えてないのに・・・。
ところで、多少の傷は味には何の影響もない。
私は、この「キズリンゴ」を積極的に食べるようにしている。