秋田、宮城、山形の三県の古城を訪ねた今回の旅の最後は山形県の「山形城跡」。
山形城は、本丸を二の丸、三の丸が囲む、堀と土塁を持つ輪郭式のお城である。
現在、霞城(かじょう)公園として整備されている二の丸、本丸には石垣や土塁、堀などが残っていて城の構造が理解しやすい。
その他、わずかではあるが市街地に三の丸の土塁跡が残っていて、三の丸を含む城全体の規模が分かる。
JR山形駅に一番近い「南門」から入城する。
東西南北それぞれに門があるので、ぐるりと一周するルートで歩いた。
二の丸は堀と土塁で囲まれていて、土塁の上は散策用の歩道になっている。
南門から入って遺構を見学しながら、西門・北門・東大手門へと一周する。
西門枡形。
北門
山形城の正門である東大手門(復原)
二の丸から橋を渡り本丸一文字門(復原)をくぐると、その先が本丸御殿広場となる。
三の丸は、今や市街になっているが、その中に三の丸の土塁跡が残っているところがある。
霞城公園から一旦山形駅に戻り、市街を、霞城公園とは逆方向に10分ほど歩く。
周囲のビルに囲まれた谷間のようなところに、雑草に覆われた高い土塁の跡が残っている。
その高さは二階建ての建物ほどあろうか。
ここまで歩いてくると、お城全体のエリアはとても大きかったことが実感できる。
今回の日本100名城を訪ねる東北の旅は、久保田城(秋田)、多賀城(宮城)、山形城(山形)を見て周った。
それぞれに特徴があり、それらの多くが記憶に残った。
余談ではあるが、梅雨時にも拘らず傘を必要としたのは、全旅程のうち10分ほどだけであった。
日ごろ「晴れ男」を任ずる私の面目を保った三日間であった。