切ない
近藤長次郎の尽力で、やっと長州の為に、軍艦、武器の買い入れにも成功し
あとは、念願の薩長に手を繋がせる事…そろいの衣装まで誂え,祝いの写真まで撮ろうとする
晴れ晴れしい顔の社中の面々…
日本の為、新しい日本を作る為…私利私欲には走らないという、言葉の何と空疎に聞こえる事か
どこか理想と夢を語るばかりの社中の仲間の中にあって、ひとり現実を見つめ、苦しい社中の
台所を支え続けてきた…長次郎。
全ての交渉の全権を与えられていた彼が、交渉相手の長州の代表(井上聞太ラ)の承認を
得て、その櫻島丸を運行できる権利を得て、社中のために益をはかる仕事ができるようにと
いう約束を取り決めるのも…今なら、互いの納得の上での契約なら何の不都合もなかった
であろうに…
今は長州の顔を立て、薩長連合のテーブルに着かせる事が、最優先と…長次郎に折れる事を
即する、龍馬…「笑ってくれ、長次郎!!二人で、綺麗な芸妓を呼んで、
うまい卓袱料理を食べよう!」やっと、笑顔を見せて別れる二人
ただ、その事を知った社中の連中が、長次郎を責めた!!
亀山社中は、私利私欲に走らないはずでは。それをしたら、薩摩からも長州からも
信用されなくなる。武士は喰はねど、高楊枝という事を知らんのか?
しょせん、お前は商人の出の偽侍だから。等など。
ひとり、社中の外に、腰を降ろしている長次郎の何と孤独な様子。
もう、みなと同じ夢を抱く事が出来なくなってしまった…。
このとき、龍馬がそばにいてくれたら
結末が切ない
商人の出の偽侍…と、侮られた長次郎が、侍だけに許された“切腹”という形で
社中へ難が及ぶ事を、避けようと…。
(昨夜は、TVどころでなかったので、今日録画を見て…
)