Counting Blessings

シンガーソングライター Yumiko Beckの
活動やあれこれ。

旅日記その10(ナザレ2)

2016年03月30日 | イスラエルツアー2016
さて、ナザレ村を見て回る。
案内役はこの方、ユーモアに溢れたメシアニック・ジューのダニエルさん。

ダニエル・・・うーん、妙に聞き覚えのある名前・・・

あっ。

家で犬と留守番してるダンナ様でしたm(_ _)m

ハハハ


ところでメシアニック・ジューという言葉は聞き慣れないかもしれない。
イエスを、約束された救い主(=メシア)と信じるユダヤ人の事だ。
それならクリスチャンと同じじゃん!と思われる向きもあるかもしれないが、「クリスチャン」という呼び名には、ユダヤ人にとってあまりにも痛みを伴う多くの否定的な情報が貼り付いている。

イエスは当時のユダヤ人の宗教的指導者たちの扇動によって殺されたが、その頃の弟子は全員ユダヤ人だった。
その後少しずつ異邦人(外国人)の信者が増えたが、これが決定的に逆転するきっかけとなったのが、AD70年のローマによるエルサレム陥落である。

この時からユダヤ人は国を失い、約1900年間世界中に離散した。その過程で、異邦人信者の割合が圧倒的に多くなり、それと同時にキリスト教会からユダヤ的な要素が失われて行った。
そして、ユダヤ人はキリスト殺しの民族、という理由の下に迫害を受けるようになる。
それが最高潮に達したのが、今からまだたった70年前の、あのホロコーストである・・・

そんなわけで、ユダヤ人として、イエスが神であり、旧約聖書で約束された王であり救い主であると信じている彼らをわざわざメシアニック・ジューと呼ぶのである。
ユダヤ人の中では非常に少数派だ。
彼らはイエスをヘブル語読みで「イェシュア」と呼んでいる。


さて、現在のナザレはイエス時代のナザレよりずっと範囲が広い。
この「ナザレ村」は昔のナザレとは同じ場所ではないが徒歩圏内であり、少年イエスの活動範囲であった事は充分に考えられる。

ダニエルさんは、こうしてイェシュアの話を人々にし、また毎日イェシュアが歩いたであろう場所を巡るこの仕事が大好きなのだそうだ。
(つづく)

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