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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

いったい何処に行くの? 6

2007-04-28 10:12:12 | ツーリング

終着点とは悲しいイメージがある。
終わり、絶望、未来がない…。

特別興味があった訳ではなかったが錦川駅に行ってみた。
ちょうど車庫から気動車が本線に入ってホームに入ってきたところだ。
3月に新型車両が導入されたようでとても綺麗な車両です。
その到着を待っていた10名くらいの乗客がそれに乗り込んだ。

車両留めの所から見ていて
そこから振り返るとその先にトンネルがある。
この清流錦川鉄道は旧国鉄の岩日線であり
岩国と山口線の日原駅とを結ぶ計画であったが
ここ錦川より先はほとんど工事を終えていたが
一度も列車が走る事はなかった。
その先がこのトンネルなのです。
現在その後を利用してとことこトレインなるものが走ってます。
ちょうどゴルフのカートにトロッコの様なものを轢いて
隣町の温泉まで週末を中心に走ってます。

きっと夢をこの先に求めたのでしょう。
でもそこに行ってもそこが終着点になるだけの話。
夢は繋がってこそ、先が見えてこそ叶うものではないだろうか。
とりあえずでは問題の解決にはならない。
交通弱者がいるので鉄道の廃止はコストの問題だけでは片付けられない。
小さな山間の町はがんばっているのだろうけれども
なぜかそれが空しく思えた。

R434はここから快適な上りのワインディングが始まる。



いったい何処に行くの? 5

2007-04-27 09:54:03 | ツーリング

そろそろ帰路に着かなければならないが
このままルールを強行すれば家に帰るどころか
反対方向にいかなければならなくなるかもしれないので
今回はここで終了とする事にした。
もちろん賢明な選択でしょう。
ただ今まで高速でかっとんで渋滞の中のすり抜け走行だったので
気持ち良くワインディングを楽しみたい。
なので岩国から錦町に抜けるR187を選択する。

錦川沿いに走る道は走る車も非常に少なく
適度にコーナーが続き快調にとばす事ができる。
しかも左手には川の流れ。
ライダーズハイにならずにいられない。
右手のアクセルは開らきっぱなしだった。
正直なところ、前方ばかりにに集中していたので
あまり周りの景色は見れなかったが…。

出合橋となんともロマンチックな名前の橋で左折
錦川清流鉄道の終点、錦町に到着する。

いったい何処に行くの? 4

2007-04-26 09:54:02 | ツーリング

岩国から海沿いのR2を宮島口目指して走る。
R2といえどもこの辺りは道幅が狭い上にトラックが多い。
なので当然がごとく、すり抜け作戦を実行する。
最近はパニアケースを薄蓋に変えているので
積載能力は減ったが、その分機動性はアップしているのだ。

山口県から広島県に入ると今まで海沿いは工場だったのが
小さな漁港がいくつか現れる。
その頃になると海を隔てた右手に宮島がはっきり確認できるようになる。
そして道の両側にカキの文字が。
もうGWも迎えようかとするこの時期ではあるが
今年はまだカキを味わえるようである。
そして広島といえばお好み焼き。
街中がソースの匂いで充満しているっというのは大袈裟か?
あと気になったのがラーメン屋さん。
もう少し先の尾道はラーメンで有名であるが
この辺がとんこつとしょうゆの境目なのか両方の看板が目立つ。
九州出身の私はもちろんとんこつ派。
だから旅に出た時は逆にしょうゆを堪能する事にしている。
そんな中、気になったのが“京都ラーメン”の文字。
この地で京都とは変なものであるが
京都でラーメンなんて事自体が聞いたことがない。
もちろんラーメンなんて日本全国どこでも食べれるので
京都でも食べれる事は間違いないでしょうけど。
結構繁盛しているような店構えだったので
帰りに一杯頂こうと考えてました。

宮島口はこっちっと言わんばかりに右前方に標識があった。
でも以前走った時に信号から右に曲がった記憶があったのでそのまま直進すると
入り口の交差点は右折できなくなっている!
交通渋滞をなくす為だろうが
危うく通り過ぎてしまうところだった。

厳島神社には朱色の大きな鳥居が海の中に立っている。
そしてこの宮島口にも大きな鳥居が立っていた。
向こう側に渡るつもりはないので
(でもフェリーがあるのでバイクもOKなんですね)
岸壁に腰かけ本物の鳥居に思いを寄せる。
遠く小さいけれど厳かな気持ちになる。
そして自分が日本人である事を感じる。
さすが世界的観光地なのか青い目をした人も多かった。

売店を覗くともみじ饅頭はもちろん
焼きカキやお好み焼きなど名産のオンパレード。
お土産はあの“どっちの料理ショー”の特選素材のお好みソース
今回のツーリングのお土産にはぴったりでしょ!

そして今回の昼食に選んだのは
あなご処しろやまのあなごめし!
宮島近郊で採れたあなごを炊いて軽く炙った上に特選のタレをかける。
あなご自体は小ぶりだが炙ってあるので少しぱりっと感があり
甘すぎないタレが美味しい。
こちらもお勧め!
お店の方が気を使って頂きご飯を大盛にしてくださいました。
なので味と気遣いに大満足。
心もお腹も満腹になったのであの京都ラーメンは次回のお楽しみにしました。

いったい何処に行くの? 3

2007-04-25 11:32:33 | ツーリング

しばしマップルとにらめっこ
岩国といえば木造3連弧が美しい錦帯橋
アメリカ海兵隊の岩国基地が有名ですね。
錦帯橋には幾層にも具が重ねられた押寿司の名物岩国寿司もあります。
また基地の方は5月のオープンハウスの際には華やかな航空ショーがありますが
基地入り口近くのアウトレットを物色するのも一考かと。
さて、どっちにする?
どちらにいこうか考えましたが、やっぱり前方の車の行くとおり!
ちょうど後ろからトラックが来たので後ろについて行く。
国道に出て右に曲がれば錦帯橋、まっすぐ進めば岩国基地。

あさ、どっち!

前方のトラックは右折したので錦帯橋を目指していく。
幅広く緩やかな流れの川にかかる錦帯橋は
平日にもかかわらず行楽シーズンなので川原には多くの出店がでており
ちょうど鵜飼用の船が気持ちよさそうに川面を進む。
錦帯橋は何度となく渡った事があるので
平行してかかっている車道の橋からのんびり眺めた。
朝曇っていたが、この頃から青空が広がる。
気持ちがいい。
寿司の事が頭に浮かんだがまだ昼食には早いようなので先に進む事にする。

またマップルとにらめっこして、再度基地か宮島をセレクトする。
宮島といえばカキ、お好み焼き、アナゴと美味しそうな食事ができそう!
もちろん安芸の宮島も風光明媚です。
道はいずれつきあたり、右に行けば基地、左に行けば宮島。

さて、どっち!

前方の車は左にウインカーを出した。
ならば宮島にGOだ!
昼ごはんが楽しみになった。

同時に轟音がしたので見上げると
2機のジェット戦闘機が飛んでいった。
基地はまた今度という事で。



いったい何処に行くの? 2

2007-04-24 09:22:32 | ツーリング

最初についた車は筑豊ナンバーのプラド。
ちょうど100kmをキープして走っている。
バイクならちょっと遅いスピードだが、今回のルールならちょうどいいかも。
おー、今から何処かに向かうのだな、ちょうどいいや、っと思っていると
すぐにめかりPAに入ってしまった!
お願いだからもうちょっと走ってよぉ。
ルールなので仕方なくいっしょにPAへ。

そこにちょうどPAをでるトラックがいたので
今度はこの久留米ナンバーのトラックの後ろにつく。
トラックなので長距離を走るだろうが
スピードは遅いのですぐに追抜く事ができるだろうと思っていたが
このトラック、結構とばす。
しかも中国自動車道は走る車も少ないのでなかなか追抜く車がいない!
美祢ICの手前の上り坂でやっと8台に抜かれ
あと2台になったが後続がなかなかこない。
しばらくしてトラックが追抜いていったのであと1台かと思っていたが
そのトラックは積載車で後ろに1台積んでいたので
勝手に2台とカウントしてやっとそのトラックから開放され
その積載車の後ろを追従する事にする。

その福岡ナンバーの積載車は福岡ナンバーのワゴンを積んでいたので
きっと山口までナンバー変更に行くのだろうとかって思い込み
今日のツーリングは山口かっと考えていた。
が、さすがにワゴンを積んでいるので重たいのか
上り坂でどんどん抜かされていく。
ついに10台抜かれたのでその積載車を追抜くと
前方には大分ナンバーの建設会社のワゴンがいた。

この時、嫌な予感がした。
大分からこのスピードで走ってきている。
しかもすでに追抜きカウントはマイナスを示している。
そう、順調に距離を稼いでいるのだ。
山口ICを過ぎると中国自動車道と山陽自動車道に分岐する。
中国道を選べばそんなに遠くまで行かないはずだが
山陽道を選ぶと関西方面まで…
そしてそのワゴンはその山陽道を選んだ!
えっ、何処までいくのぉ…、悲しくなってきた。

とりあえず広島までは覚悟していた。
でも広島も過ぎるのではないだろうか…、不安が過ぎる。
徳山辺りは新幹線と平行して走り、直線が多い。
スピードもますます上がってくる。
車のカウントもマイナス30台を過ぎてからもうカウントしなくなった。
何処まで走るのかわからない恐怖
すでに自宅をでて2時間半を過ぎているがまだ休憩も取れていない。
この時初めてこのルールの恐ろしさがわかってきた。
はやくICで降りてくれ、そう願うばかりであった。

広島まで走ると自宅から250km走った事になる。
そうならばガソリンも心配だ。
そこでかってに救済ルールを作って250km以上走ったら
給油の為にICで降りていいことにした。
これで最長でも広島までだ。
あと30kmくらいだ。っと思った時
あっけない結末が起こった。
そのワゴンは岩国ICで高速を降りたのだ。
なんでこんな場所まで大分からやってくるのか?
何処までいくのか確認したかったが
ETCでスルーしていってしまいました。

もちろん私も後に続いて岩国で降りる。
とりあえず一安心。
料金所の脇でやっと休憩をとる事にする。
さて、ここからどうしよう…。

いったい何処に行くの? 1

2007-04-23 22:39:20 | ツーリング
朝、曇っていたので二の足を踏んでいたが
天気予報では今日は晴れるという。
南より北の方が降水確率が低いので中国・四国のツーリングマップルを用意した。
でも、目的地が決まらない。
それなら他人に決めてもらおう。

出発が8時半を過ぎていたので
とりあえず都市高速で門司春日ICを目指す。
路側帯から本線に合流してゲームの開始だ。
名づけて“私を何処かツーリングにつれてって!”

今回のルールは
①行き先は前方の車のとおりついていく。
②なので前方の車は追抜かない。
③そのかわり遅い車の後ろにつく場合もあるので
 10台追抜かれたらその車を追抜いてもOK。
④逆に前方の車が追抜いたら台数をマイナスカウントする。
⑤そしてその車が降りたICで降りる。

以上をルールに今日のツーリングの目的地を目指す事にした。
いったい何処に行くことになることやら…。

これが甘い考えであるとはこの時は気付かなかった…。

本土最南端道路のフトコロ事情

2007-04-22 09:55:46 | 最近思った事

佐多岬ロードパークを廃止 26日から通行無料

◇南大隅町に寄付
いわさきコーポレーション(鹿児島市、岩崎芳太郎社長)は20日、本土最南端の佐多岬の自動車専用有料道路「佐多岬ロードパーク」を25日に廃止し、南大隅町に寄付すると発表した。26日から町道となり、人も車も無料で通行できるようになる。本土最南端の道路は、自転車や徒歩で列島縦断を目指す人が通れず、町などにたびたび不満が寄せられていた。南に約8キロ道が延びることになる。終点の駐車場から岬の展望台までは、引き続き同社が「佐多岬展望公園」として管理。入園料(大人300円)が必要という。同社や町によると、64(昭和39)年に開通。通行料は1000円だった。70年ごろには定期観光バスが1日7、8台通行するなど人気だったが、その後は右肩下がり。同社は03年末、収益悪化で「休止」を表明。旧佐多町が存続を要望し、合併後の南大隅町と同社などで対応を協議していた。 4月21日朝刊より

それはもう3年前の'04.1.19
その佐多岬ロードパークを走っていました。
確か2月いっぱいで通行止めになるというので
相棒と本土最南端を目指していたのです。

バイク乗りにとって端っこって
なんとも響きがよく、憧れがある場所なんでしょう。
九州に住んでいるので最北端を訪れた時は感動ものでした。
その最南端に行けなくなる、その思いが鹿児島とはいえ
1月の寒い時期にここを訪れた理由でした。

しかし、その後廃止は撤回され今日に至ってました。
その道が無料化になるのです。

確かに観光の為だけの道路では交通量が少なく
道路維持費にもお金がかかることでしょう。
事実、訪れた時もすれ違う車もほとんどなく
突き当たりの駐車場も車の姿もありません。
舗装してある道路も、いたる所にヒビが入っており
もう何年も手を加えているような雰囲気ではありませんでした。
収支のバランスが悪いのは一目でわかります。
ここは市場経済の中ではとっくにあきらめられていた道なのです。

でもただの道ではありません。
最南端へ続く道なのです。
私が最南端を目指した様に、これからも多くの人たちが南を目指すでしょう。
だから残しておかなければならない道なのです。

駐車場から岬の灯台までは細い道を徒歩で20分
灯台から先は丸く水平線が確認できる。
ここが本土最南端なのだ。