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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

久礼 大正町市場

2010-08-21 08:04:40 | ツーリング
久礼と言う町には3度来たことがある。

1度目は四国一周ツーリング中に雨にあいめげていたところ
たまたま通りがかった国道沿いのGSで民宿を紹介してもらった時
ただ泊まったって事しか頭に無く他の事はまったく覚えてないが
久礼という名前だけは覚えていた。

2度目は何気なく地図を見ていて確かこの辺に以前泊まったなぁと思い
いろいろ調べてみるとカツオとほうかいというお盆の行事がある町と知り
“ほうかい”を見にいった時。

その時の画像

そして今回観光客用ではあるが
市場がリフレッシュされてカツオを食べさせてくれるようになったのを知った。
これは是非本場のカツオのたたきを食べてみたい!
そこでちょっと遠回りになるが足を延ばしてみたのです。



短い通りの商店街ですが地元の魚や揚げ物やお菓子を売る店があり
その中の一軒“市場のめしや 浜ちゃん”でカツオを食べる事ができます。

そのカツオのたたき定食700円がこれ!



さすがに本場、うまい!
グルメレポーターじゃないのでこの一言だけですが
見れば十分美味しさは伝わりますよね。
ちょっと遠回りしたかいがあるって言うもんです。

もうひとつお奨めがこのくれ天!



四国はいろんな天ぷらがあるのですが
ここが一番美味しいです!
四国にお越しの際は是非行って見てくださいね!

土佐 久礼



星に願いを

2010-08-20 10:22:03 | ツーリング
いい大人が星に願いを捧げるなんてカッコ悪いってしか言いようが無い。
ましてむさ苦しいバイク乗りがである。

ロングツーに行くのに理由が必要になってきました。
それはただ単に走れば楽しいという時代を過ぎて
どんな事をするにも理由が必要な大人の事情です。
日々現実に追われていれば夢や希望がどんどん薄らいでいくのが解かります。
このままでいいのか?ある意味毎日自問自答の繰り返しです。
そこが飽和状態になったんです。
星を見に行く、なんていい訳なんです。
でも見に行くからは一番良い状態で見たいって所が変なこだわりで
一番流星が見やすい8月12日の標高が高い所でってなる訳です。

陽が沈みかけた頃
いつものフライパンでいつもの鶏肉を玉ねぎと黒コショウで炒め
今回はスライストマトも入れてイタリアンに仕上げる。
いつも飲む赤ワインは甘口しかなくちょっと顔が渋くなるが
同じ匂いのバイク乗りとの会話はいつになく弾んでいると
それまでガスっていた空が一面の星空に変わっていた。
その日は新月で日没と共に月も沈み真っ暗な空が広がる。
ここはちょうど東から西への航空路上にあたるので
点滅しながら飛行機が飛んでいく。

有名な星座は知ってはいるが
あまりに星が多すぎて星と星とを結ぶ事ができない程だ。
椅子に座って上を見ていると首が痛くなるので
テントの中で横になり首だけ出して空を見上げる。
流星群と言っても次から次に流れる訳ではないので
いつ流れるか何処から流れるかは解からない。
空全体を広角に眺めると一筋の光が
ほんの1秒程度の出来事で
後からあれが流れ星かってな感じ
もちろんお願いなんてできる時間じゃない。

そんな事は初めから解かっていたはず。
仮に唱えたとしても星が適えてくれるはずも無い。
でも見えたという事実は
確かに綺麗だと言う事とここに実際にいるんだという事を確認させる。
1時間程度の間で5つ程の流れ星を見る事が出来た。
当日九州では星空を見る事ができなかったようなので
ここまで足を伸ばすことが出来て良かったと感じた。

裏しまなみ海道・・・ってかぁ!

2010-08-18 14:57:39 | ツーリング


それはこの番組が初めてだった。

北九州から四国へのアクセスは金額面で佐賀関からの九四国道フェリーが一般的であり
後は時間的には一番有効だが少々お高い松山行きのフェリーや柳井から松山へのフェリー
ETC休日割引を利用したしまなみ海道からなどがあり
呉から安芸灘大橋が架かっていて島へ渡れる事は知っていたが
蒲刈町と豊浜町の間に昨年11月に豊島大橋が完成し岡村島まで陸続きとなり
そこから今治へフェリーが通っていて四国今治へ行ける事までは知らなかった。
それは通称“とびしま海道”と呼ばれ、また別名“裏しまなみ海道”と呼ばれる道の事だ。



村岡港発のフェリーの時間は13:10なので安芸灘大橋には10:00着を予定していたが
出発時のエンジン不調と岩国辺りの渋滞で1時間程遅れての到着となった。
しかししまなみの島々と異なりこじんまりしているので十分時間はあるだろうとタカをくくっていた。
ここで通行料の550円を支払うと後の橋はすべて無料で走れ
料金所のおばちゃんは領収書と大きな荷物を見てか観光案内図も一緒にくれた。
スカイブルーの橋は初めて走る道で「さあ、ここから先は未知の世界だよ」って言ってるように思え
そしてこの瞬間から今年の夏旅は始まった。

台風の影響で天候を心配していたが、空は真夏の青さと暑さをもたらしている。
本当はTシャツで走りたいところだが日焼け止めを塗っているとは言え
あのヒリヒリは勘弁して欲しいのでメッシュのジャケットとGベストで走るので汗ダラダラであるが
シールドを開けて走るとほんのり潮の香りがする。
あー、夏だ!バイクでちゃんと海沿いの道を走っているのだ。
単純に気持ちいい!ワクワクするのである!
きっとあの二人も無線でそんな事を言っていたに違いない
バイク乗りなら誰もが同じ事を感じるはずだ。

交通量は少なく道はバイクにとって快適であるのでアクセルは開きたいところではあるが
逆にあれはなんだろう?これは何?ってな具合で進行スピードは遅く
停車する事もしばしば、でもそれがそれでとっても楽しい。
海ってこんなに透明度が高く青かったって事に気がつかせてくれる。
瀬戸内の海は穏やかで堤防も低くすぐ海沿いを走る事も少なくない。
また小さな島々は漁業とみかん栽培でなりなっているようで山の斜面はみかん畑も多い。



温泉施設もある県民の浜はいかにも夏海キャンプの場所ですよって感じだが
家族づれや若者たちで賑わっており、むさ苦しいバイク乗りがお邪魔する所ではなさそうなので
早々に撤退するが秋を過ぎれば静かになってちょっとよってみるかもしれない。
トンネルを抜けるとまっすぐ延びる橋が新しく開通した豊島大橋だ。
島の北側を走る道からは遠くそして大きな本家しまなみの橋も見てくる。
あの二人が食べたビーチパラソルをひろげた移動式うどん屋もすぐにわかった。
ちょっと寄ってその話を聞いてみたかったがきっと先には海鮮のおいしい物があるだろうから
ここはちょっと我慢して先を急ぐ事にする。

小さな橋を3つ程渡れば岡村島だがその前にちょっと寄り道をしていく。
江戸時代の面影を残す御手洗の町だ。
ここも風待ちの港だったようで先日行った鞆の浦の様に三ケ月型の湾と石灯籠それに続く茶色い板壁の町並
本当はもう少しゆっくりしたかったが時間の都合でとりあえず来たって感じになってしまった。
やっぱりあった穴子飯も食す事は出来なかった。
次回の楽しみって事にしておこう。



岡村港には出発30分前に着いた。
この便を逃すと夕方までない、そんなちょっと不便な航路なのだ。
小さなフェリーだが帰省時期なので乗れなかったらと思い早めに来たのだが心配は無用で
待合室には10人程度のお客さんと車が6~7台といった具合だ。
30台くらい運べそうなフェリーは車10台程度とバイク1台を積んで無事時間通りに出航した。

途中で2つの小さな島にも寄港する。
車の乗り降りはほとんど無いが乗客が降りて行くとその先には家族が迎えに来ていて
軽トラの荷台に数人の人間を乗せているのが見えた。
きっとこの島にとってこの連絡船がすべてなんだろう。
良い事も悪い事もすべてがこの連絡船が知っているのだ。

何度も通ったしまなみ海道の来島海峡大橋を下から眺める。
確かに凄いよ、この橋は。
巨大な橋も瀬戸内の広大さや島々ののんびりさでちっさく感じる。
地図では島々を結ぶ太くて目立つ青い線で描かれているが
実際の自然の中では申し訳なさそうにちっぽけに見えてしまう。
こんな雄大でゆったり時間が流れる場所を
なんでそんなに急いで通過してしまうんだいって言ってるかのよう。

とびしま海道はしまなみ海道と比べると確かにこじんまりして雰囲気も確かに似ている。
でもフェリーで繋がっているとは言えこちらは基本的に行き止まり。
あの番組のうどん屋のおばちゃんは言っていましてね。
橋で便利になったけどフェリー乗り場が無くなってここで車で営業してるって
交通事故が多くなったって…。
便利になった事で失った物があるって…。

でもまだまだここは大丈夫って気がする。
フェリー乗り場のおじちゃんのぶっきらぼうだがあの何とも言えない訛りが聞く事が出来るのだから。
バイク乗りはちょっと不便の方がきっと楽しい。
なぜなら孤独なバイク乗りがいろんな人と出会うきっかけがあるから。

1時間とちょっとの船旅は今治港で終わる。
さあここからは四国である。




その他の画像

とびしま海道