それ程思い出がある航路ではない。
むしろ利用しようと乗り場に行くとなんと最終便が18時過ぎと知らず
乗船出来ずにトンネルに向かったという悲しい記憶が思い出してくる位だ。
でもフェリーに乗るとワクワクする。
瀬戸内を走る関西便や四国へ渡る便はもちろんだが
桜島フェリーや尾道のフェリーなどたった数分で到着するフェリーでも同じ。
うまく説明出来ないがずっと走るのは1本の線だが
フェリーを使うとそれがたとえ数分でもワープするので時間と風景を一変し
とても遠くへ行った感じがしてくるのが好きなのだ。
だから橋を渡りトンネルをくぐれば早く安く確実に九州入り出来るのだが
たまにこの流れを乱したい時にこのフェリーを利用していた。
なので私の中では結構好きな航路であった。
それが今月末で終わるらしい。
理由はいつもの経済原理だ。
利便性よりも経済性が優遇されるのはここだけの話ではない。
きっとあれこれ手を打ってはきたのだろうが
切符売り場、接岸作業、車両積み込み…みんな作業してる人はどう見ても60以上のお方
すでになるようにしてなった結果だったのだろうか…。
夕方、小倉日明行きのフェリーは西へ向かって行く。
陽の光が光と影を構成する。
今日はちょっとドラマチック。
そしてこの光景もあと2週間…。
もう海の上から門司や小倉の街や今ブームの萌え工場も見る事が出来ないかもしれない。
最後は嫌だし普段のフェリーに乗りたかったので今日やってきた。
そして多分最後になってしまうだろう。
関門海峡フェリー株式会社
航路営業休止のお知らせ