Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

水と生きる院内

2013-06-30 08:44:04 | ツーリング


昼近くのスタートだったのでそう遠くまでは行けないと判断し
R10の裏道的存在の京築アグリラインを南東へ大分方面へと向かう。
特に目的地があった訳でもない。
ただ渋滞のストレスなく走れて何かをふっきりたいそんな感じだった。
もう30℃を越す日があるというのに今日の天気は梅雨前線の影響か
どんよりとした雲が広がりメッシュのジャケットでは少し肌寒い。
田植えの終わった田んぼはまだ幼さを感じるくらいだ。
車はほとんど走っていない。マイペースで淡々と走れ
時々並走して走る東九州自動車道の工事をしているダンプを見かける程度だ。
でもソロで走っているライダーもちらりほらり。
やはりそれなりのマイペースで走っているそんな道だ。

2時間以上ぶつづけで走って休憩したのが大分県宇佐市の“道の駅いんない”。
いんないとは院内と書くのだが市町村合併で今は宇佐市の一部になっており
宇佐といえば全国八幡宮の総本山朱色の“宇佐神宮”が有名であるが
ここ旧院内町は清流と石橋の町である事をここで知る。
“オオサンショウウオ展示中”
確か生きた化石とも呼ばれており、国の特別天然記念物
おー、なんと心揺さぶる響きではないか。吸い寄せられる様に中に入ると
ゆうに1mを超える奴が岩陰で睡眠中であった。
奴は夜行性の為昼間は岩陰に隠れているので自然界では
目にする事はめったに無いそうでもっさりとした動きは鈍感そうであるが
一度口にしたものは絶対に放さない獰猛さも持ち合わせている。
こんな奴が現実に生きている川が存在する自然豊かで神秘溢れる場所であり
また川が急峻で深い谷に集落が点在するこの地区は地形上の理由で石橋が必要とされ
江戸時代から続く施工技術を育んで現在も75基もの石橋が残っている所でもある。
ではしばし散策と3連アーチの富士見橋にやってきた。
石橋は何年経っても朽ちる事無く重厚さを保って蔦が絡んだ姿は年月を感じさせる。
平行するように新しい橋が掛けてあるのでその使命自体は終わっているのだろう。
今は先人の偉業のモニュメントである。

富士見橋から山間に少し入った場所に院内余(いんないあまり)地区はあった。
一般的に余…そのほか・あまって残ったものと理解されているが
院内町からもあまってしまったのかどうかは不明だがそこにひっそりたたずむ様に
滝と棚田と温泉がありその場所こそがあのオオサンショウウオの生息地でもあった。
わかり難い観光マップを手にまずは余の滝に行ってみる。

余の滝
お世辞にも整備されたとはいえない登山道を5分歩くと
垂直に落差48mの末広がりに流れ落ちる滝がある。
飛び散った水は霧雨状態となりまさにマイナスイオンの塊となって私を包み込む。

両会棚田
多分この先はもう道はなくなっているという所まで細い道を進んで振り返ると
日本の棚田100選にも選ばれる両会棚田が広がっている。
かなりの標高差と狭い谷間を利用していくつもの田んぼが幾何学模様の様に広がっている。
ただ残念な事に半数以上は手をつけていない荒れ田だった。
きっと機械化も難しい非生産的効率と過疎化が問題なのは一目瞭然でもあった。

いんない余温泉
幾分緑がかった単純泉、疲労回復に効くらしく
町民以外の大人でも入浴料300円なりはちょっと嬉しい。
どこでもそうだが田舎の温泉は近所の方々の社交場であり
遠耳にする地元ネタは第三者の立場ながら聞き入ってしまうものである。
ぬる目の露天風呂に漬かると近くに何も無いので流れる温泉の音しか聞こえない。
静かに時間も流れる。
「バイク、いいですね」人の良さそうな店主が話しかけてきた。
「ふらっと気ままですよ」と答える。
敷地内には大きな楠木があり包んでくれる安心感があった。

水が滝を作り、川は天然記念物を育て、急峻な棚田に米を作り、地下水は温泉になる。
いんない余。
余ははずれ・残り物…。
いやきっと余物には福があるのです。そんな場所かもしれません。

だいぶ陽が長くなったのでなんとか明るいうちに帰宅できそうだ。
次は何処に導きられるのだろう。
目的地は無い方が楽しいかもしれない。
導きられた所で何かを発見する。
それが楽しくてやめられない。

本日の走行距離 270km

JR日田彦山線 彦山駅

2013-06-16 16:06:07 | ツーリング


JR日田彦山線 彦山駅、山は英彦山なんですけど…。

右手に見える木は桜の木です。
駅と学校は桜の木が付き物です。
そこは出会いと別れがある所だから…。

3月にこの木を見つけました。
4月の桜の時期にはもう一度見に来ようと決めてましたが、それは出来ませんでした。
ずっーと気になっていたので今回再訪です。
もうサマージャケットでも暑く、すっかり夏模様です。

駅舎の中にツバメの巣がありました。
無人駅をしっかり守る駅長さんでもありました。

駅前の道は阿蘇方面に続く道でひっきりなしにバイクの排気音が聞こえます。
ここはその道からちょっと上がった所にあるのでバイクの姿は見えません。
休憩をとる場所でも無いのでここにバイクがやってくる事はあまりありませんが
旧車のXV750がやってきてシリンダーヘッド辺りをいじってます。
プラグがかぶったか火がうまくとんでないのか?

私はベンチに座ってarlie Rayを聞きながら遠目で眺めていました。

しばらくすると列車を利用するのか数人の人が集まってきました。
列車は上りが先に到着し、しばらくすると下りがやってきて
この駅ですれ違いを行ないます。

そしてまた山間の駅は静かになりました。

神戸行き

2013-06-04 19:08:12 | ツーリング
いろいろあって神戸行きフェリーなう
二等ですが岐阜に仕事で行くというライダーと二人きり
バイクはトライアンフ似のビンテージバイク
名前は聞いたがすでに忘れてしまっている
相棒から夏ツーのお誘いメール
もうすぐ 夏