ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

店主ご挨拶

ようこそお越し下さいました。 昨年(2010)、3ヶ月の雲水修行に行ってまいりました。 私は働き者で(自己申告)、精舎は朝は早く夜は遅く「朝瞑想」の時間は、気がつくといつも寝ておりましたが・・。 私の人生の1ページに、思いがけないご褒美を頂けたような日々を過ごさせて頂きました。・・ま、主婦でも決心ひとつで如何様な道も開けるんですね。 今も精舎に行くと「実家に帰った」ような気がします。 このブログ管理人は、最近物忘れ症候群中につき、おいで頂いた感謝を申し上げ、コメントを頂いても書いたり書かなかったり、付き合いが悪いことのご無礼をお許し下さいませ。

エメラルド・タブレット 10

2006-10-02 06:46:25 | エメラルドタブレット
10.
 ジーン・ウールは、好奇心という誘惑に負けて、禁止されていたマントラムを使い上位サイクルまで来てしまった。
やがて、障壁を守る番人の犬たちが、宇宙の彼方から恐ろしいうなり声をあげてジーン・ウールを追いかけてきた。

障壁に挑む魂は、時間の彼方の犬によって虜とされ、この宇宙サイクルの完了するまでとどめられる。そして、宇宙意識が去ってゆくとき、取り残されるのだ。

ジーン・ウールは逃げた。曲線の上を走って走って、やっと体まで逃げ帰ってきたが、体を円で守ろうとしたとき、アルルの番人の犬の牙が彼女の腕にガシッと食い込んだ。
そして、ジーン・ウールは六次元のある場所に閉じこめられたのだ。


 ジーン・ウールを哀れに思った神々が、彼女のもとへ季節を送った。
自然は、その秘密の扉に近づき手を触れるまでは何も見せない。昨日と同じ今日があるだけ、今日と変わらない明日があるように思わせていたが、自然は人間が彼らと通じ合う方法を学び、自然と共感する者にはそっと秘密を打ち明けてくれる。

ふいと扉が開いてしまい見渡してみれば、九月の力がみなぎっている。その中にあれば、何ものでも強さと勇気と自信とを得る。木々は力強く伸び、花は咲き、蝶は舞っている。
やがて、花は種を残し、蝶は卵を産む。人は、霊より来たり受胎し、また霊に還る。
季節も同じ、縮こまった冬から幼な児のような春へ。幼な児の春から青年の夏へ。青年の夏から働き盛りのたくましい秋。青年よりもっと充実した実りの中年。やがて老いてゆく冬。
生命あるものが大地の中に引き籠もる冬。ひとつの法則がすべてに当てはまる。
自然が、大事な秘密をこんなに無造作に開示していたとは。
ジーン・ウールは自然の秘密をここで学んだ。